一段と雨脚が強くなる中、タクシーは山王山沿いの道を走って鵜甘(うかん)神社に到着。
673年日吉神社からの分霊で、式内社の古社。
入り口には太い石柱に注連縄が張られている。
祭神は鵜草葦不合尊、大山咋尊、天津彦大瓊杵尊、大国主大神。
社殿には雪囲いがしてあった。
杣山城主瓜生保(鎌倉末期から南北朝にかけて)の崇敬社。
新田義貞も戦勝祈願のため参拝。
写真は、物置かと思ったが絵馬殿。
1767年造の杣山池泉蓬莱鶴亀庭園があるようだがあまりにも激しい雨に、あることすら失念してしまった。ただ無人のため入ることは不可とのこと。
予定していた憶念寺には寄らず、激しい雨の中、478号線の山道を東にと走る。
目指す慈眼寺は小倉谷の東方山麓にあり曹洞宗の寺院、山号は普門山。
創建は1387年。
天真派の根本道場で、最盛期には塔頭17ケ寺、末寺1200ケ寺を数えたというがその面影はほとんど見当たらない。
写真は本堂
本堂左手に鐘楼があり、さらに左に福衆観音像が建っていた。
ここから次に向かう味真野地区への道が無いため一旦、武生市街にと戻る。
市内の老舗蕎麦屋「遊亀庵かめや」にて昼食に立ち寄る。
立派な店構えであり、出てきた三段重ねの器は見た目も美しく、また越前そばの美味しかったことこの上無し。