続いて訪ねた鉄舟寺はもともと久能寺といい、東照宮の由緒で述べたように、推古天皇の時代に久能忠仁によって創建され、行基によって中興された古刹である。
そのため「元久能寺」とも呼ばれる。
1575年、現在地に移されたと言う。
その後荒廃し無住寺となったが、明治になって山岡鉄舟が再興し、鉄舟寺と改称した。
写真は山門前ダウン
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山門を入ると正面に宝物館への門があるが、この日は休館であった。
また手前に文殊地蔵など、奥に鐘楼が建ち、さらに熊野十二社があるダウン
この日は中にはいれないのかと諦めていたが、運転手さんから右手の車道を登って行けば本堂ですよと教えて頂く。
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臨済宗の寺院、山号は補陀洛山。
本堂はまだ新しい。
その手前に「全国送電線工事殉死者慰霊碑」が立っていた。(写真の石塔があるところ)ダウン
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境内の様子ダウン
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続いては山裾の田舎道を走り、急に思いついて訪ねることにした草薙神社に到着。
私が子供のころ、毎週開かれていた日曜学校で日本神話の講義があり、その頃まさにヒーローだった日本武尊が活躍した歴史的な場所である。
日本武尊がこの付近で豪族に騙され焼き打ちに遭った時、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ、懐かしい!)で辺りの草を薙ぎ払って、向かい火をして難を逃れたという伝説の地である。
その後この草薙の剣は熱田神宮に奉納されたという。
写真は入り口の鳥居ダウン
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鳥居を入るとすぐ左に日本武尊の像がある。ダウン
日本武尊の銅像は極めて珍しい。
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境内に入ると神木の大楠がある。ダウン
樹齢は1000年以上とされ、樹高は6m、周囲は25m。
ただほとんど朽ちてしまい、外皮を残すのみだが、それでも枝葉は茂るという。
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祭神は当然ながら日本武尊で、「延喜式」式内社である。
また近隣には日本武尊にまつわる数々の伝説地が散在する。
写真は神楽殿と社殿ダウン
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参拝のため拝殿に行くと、内部には日本武尊の活躍する様子の絵が掲げられていた。ダウン
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最寄り駅である静岡鉄道草薙駅で、タクシーを降りる。