18日から一泊二日で静岡市の寺社巡りに出かけてきた。
今回(?)は気楽な一人旅である。
静岡市には現役時代に出張で何回か来たことがあるが、ゆっくり訪ねるのは約40年ぶりである。
女房殿が一緒であれば、日曜日に来て観光バスに乗る予定であったが、一人旅のためバス、電車、タクシーを乗り継いで、目一杯寺社巡りをすることにした。
 
10時半頃静岡駅に到着。
取りあえず今夜の宿である第一ホテルに荷物を預けて、まずは近くにある宝台院からスタート。
 
宝台院は徳川家康の側室で、二代将軍秀忠の生母西郷局(お愛の方)の菩提寺である。
秀忠は1626年に生母のために、300石の寺領を与え、3万2000㎡の境内に七堂伽藍が建つ駿府第一の大寺となった。
しかし静岡大火と空襲によってすべて失なってしまったという。
今は鉄筋の本堂があるのみで、往時の面影はどこにも見当たらずいささかガッカリする。ダウン
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本堂の左手に西郷局の五輪塔のみが残っていたダウン
浄土宗の寺院、山号は金平山。
また本堂の右手には成田不動堂、延命地蔵、稲荷社などがある。
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五輪塔の傍に「徳川慶喜公謹慎之地」の石碑が立っている。
これは慶喜が1868年にこの宝台院で謹慎していたことによる。
 
駅前まで歩いてからタクシーに乗り、賤機山麓の一番東奥にある天徳院まで行く。
ここから山麓沿いにある寺社を訪ねながら浅間神社に至り、さらに山麓西側の寺社をぐるりと訪ねることにした。
いわば山麓をU字形に歩くことになる。
 
天徳院は村はずれの山合いの高台に位置する、まさに山寺そのものである。
山をバックに質素な山門も風情がある。ダウン
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境内は本堂ダウンと書院があるのみ。
竹林の緑からもさわやかさを感じられ、物音や人の気配を全く感じない。
曹洞宗の寺院、山号は神谷山。
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