十輪寺から古い町並みの間を東に向かって歩いて行くと、海岸近く右手に高砂神社の鬱蒼とした樹木が目に入る。
祭神は素盞鳴命、大己貴命、奇稲田姫命。
功神皇后が往西の折に大己貴命を祀ったのが創始との伝。
その後天禄年間(970~72年)に流行った疫病を除くために他の二神を合祀した。
秀吉も朝鮮出兵に際して戦勝祈願をした。
高砂牛頭天王、祇園社とも称される古社。
境内はかなり広く、樹木が茂る中、社殿、社務所や境内社・末社、さらにはご神木、神楽殿、明治天皇遥拝所などが点在する。
それにしても立派な社務所である。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190809/12/tenpleandcinema/91/4a/j/o0432032414527155770.jpg?caw=800)
海に向かって南側に表門が開いている。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190809/12/tenpleandcinema/2d/bd/j/o0432032414527155784.jpg?caw=800)
社殿は結構新しい。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190809/12/tenpleandcinema/0a/41/j/o0432032414527155789.jpg?caw=800)
恐れ多いが、拝殿の内部。
古い絵馬がずらりと並ぶ。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190809/12/tenpleandcinema/fe/46/j/o0432032414527155796.jpg?caw=800)
本殿には彫刻が施されていた。
また「相生の霊松」で有名。
根は一つで雌雄の幹が左右に別れており縁結びとして信仰が厚い。
古より和歌、謡曲に詠われている。
「妹も我も なれてよはひは高砂の 松に千歳も猶だ契らむ」本居宣長
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190809/12/tenpleandcinema/7d/af/j/o0432032414527155806.jpg?caw=800)
現在の松は五代目であり、傍には尉姥神社がある。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190809/12/tenpleandcinema/41/ef/j/o0432032414527155814.jpg?caw=800)
境内社の和魂神社。
高砂駅に向かって戻る途中、大きな伽藍が目に入ったので立ち寄る。
善立寺であり真宗本派の寺院、山号は七宝山。
開基は1477年~1560年に正西坊。
境内は塀に取り囲まれており、近所の人に教えて頂き、ようやく通用門から入る。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190809/12/tenpleandcinema/6d/65/j/o0432032414527155822.jpg?caw=800)
本堂は1713年の再建。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190809/12/tenpleandcinema/8d/97/j/o0324043214527155834.jpg?caw=800)
この町も地方都市の御多分にもれず、古い商店街は寂れる一方であった。(写真)
その代わりとして駅近くには大型スーパーが賑わっている。