明日香の里巡りの最後は高松塚古墳
直径18mの小さな円墳だが、石槨(せきかく)内に描かれた四神の壁画で有名。
1972年に発見され、壁画館に壁画の現状模写、副葬品の複製があるが、模写・複製のためパス。
写真は高松塚古墳、周囲はすっかり整備されていた。
 
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ここまで来たのだからと、明日香からはかなり南下したところにある壺阪寺を訪ねることにした。
西国観音霊場第6番札所であり、正式には南法華寺という。
白鳳時代の創建(703年)、元興寺の弁基上人が開山。
写真は境内の様子、手前から大講堂、仁王門、三重塔、多宝塔など。
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壺坂大仏と呼ばれる大釈迦如来石像の周囲の樹木は、早くも色付いていた。(写真)
従うのは十一面千手観音、文殊菩薩、普賢菩薩石像。
 
 
 
 
 
 
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宗派は真言宗、山号は壺坂山。
三重塔は1497年に建立され重文指定。(写真)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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三重塔初層が特別開帳されていた。(写真)
またこの寺は浄瑠璃の「壺坂霊験記」で有名。
眼の不自由な人々の聖地として崇められ、境内では目薬、メグスリの木茶などが販売されている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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室町時代築の礼堂(写真)は重文指定。
他に多宝塔、潅頂堂、慈眼堂などいずれも朱色の新しい堂宇が並ぶ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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礼堂の後ろに続く八角円堂の本堂(写真)は江戸時代再建。
本尊十一面千手観音像は眼病に霊験あり。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
この寺が他の寺院とどこか違うのは、インドとの福祉活動の交流を通じて、インド仏教の影響を少なからず受けていることであろう。
遠くからもよく見える高台に立つ、高さ20mの大観音石像(写真)もインド渡来である。
涅槃石造、石造レリーフなどもある。
 
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写真は大観音石像がある高台から境内の堂宇を見渡したもの。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これでこの日のスケジュールはほぼ予定通り完了した。
しかし本来ならば明日香の里はもっとゆっくり歩きながら廻るのが正解である。
はるか古代の歴史を頭に描いながら、眼前の景色と一体になってこそ明日香の醍醐味が味わえることであろう。
またの機会にぜひ歩いてみたいものである。