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稲荷社のすぐ北に帰命院の参道がある。
石段の参道には灯篭がずらりと並んでいた。(写真)
山号は光明山、浄土宗の寺院。

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石段を登ると山門があり、だだっ広い境内に鉄筋の本堂が建っている。
山をバックに端然とした本堂の佇まいが良い。(写真)


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続いて北に北にと歩いて行くと右手に伽藍が見えてくる。
目指す五山の一つ東光寺である。
山号は法蓋山、臨済宗妙心寺派の寺院。
写真は参道入り口。

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草創は1121年、甲斐源氏の祖新羅三郎義光が祈願所として諸堂を建立したと伝わる。
山門を入ると正面に茅葺、方三間の端正な建物・仏殿が建っている。(写真)
天文年間(1532~54年)築であり、その後信長による焼き打ちや、昭和の大空襲にも仏殿だけは不思議と焼け残っているという。
それにしても実に優美なお堂であり、重文指定されている。

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この仏殿や本堂前には庭園が設えられており、手入れされた樹木と共に堂宇がさらに映えている。(写真)


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本堂裏手の墓地の中に武田義信、諏訪頼重の質素な墓が並んでいる。(写真)
義信は信玄の長男であるが、父と対立し東光寺に幽閉され自害した。
また諏訪頼重は信玄の義弟に当り、信玄の謀略により東光寺に幽閉され自害した。

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受付で拝観料を払って本堂裏の庭園を観賞する。(写真)
広さは約450坪の池泉観賞式庭園である。
作庭は開山蘭渓道隆で、北宋山水画風の中国風。
山麓の傾斜地を利用し、大小の石・奇石をたくさん使っているのが特徴である。