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一旦、鹿島神宮から出て、境内沿いに南に歩いて行き伊勢神社を探す。
探し当てた伊勢神社は、狭い境内に質素な社が建つのみであった。(写真)
すぐ隣には標札「鹿島」と架かったお屋敷風な入り口がある。
神官の自宅なのであろうか。

参道の門前町まで戻って喫茶店に入り、サンドイッチとコーヒーで腹ごしらえ。
残り時間もあまりないのでタクシーを呼んで貰い、根本寺に向かう。

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訪ねた根本寺は山を背にして静かに建つ山寺風である。
613年に聖徳太子の勅願として建立された古刹であった。
この寺は芭蕉が逗留したことで知られる。
写真は本堂と句碑。
「寺にねて まこと顔なる 月見かな」芭蕉

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鎌倉期には600石の寺領を受け、蒙古襲来時の朝廷祈願寺として名高い。
芭蕉はこの山内の小庵に投宿し、前の句と次の句を詠んだ。
「月はやし 梢は雨を 持ちながら」芭蕉
写真は句碑。

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すぐ近くにある鎌足神社を訪ねる。(写真)
この常陸の国に藤原鎌足神社とはこれいかに、と思ったからである。
ここの境内地は古来より、鎌足の誕生の地としての伝承が残る。
生誕説は当地と、奈良県橿原市との二説があるという。

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平凡な神社であり、タクシー運転手さんも捜すのに苦労されたほどで、地元の人にもあまり知られていないようだった。
小さな祠の下を覗くと、崩れかけた石塔が二つと、変な石が置かれていた。(写真)