寺社探訪会の8月例会を23日に実施した。
例年になく猛暑が続くため、中止も考えたが、Kさんの「止めるのは業腹であり負け犬」の言葉に励まされて重い腰を上げた。
ただ時間を繰り下げて16時に文京区の春日駅近くにある源覚寺に集合とした。

余談だが、私は夏男であり、昨年までは炎天下のもと、寺社を求めてほぼ毎日歩きまわっていた。
だが今年の暑さには勝てず、寺社巡りは当分止めて、夜になって近所を10000歩ウオーキングしてお茶を濁している状態である。

99源覚寺
宗派  浄土宗
山号  常光山  院号  向西院
創建  1624年
本尊  阿弥陀三尊
住所  文京区小石川2-23-14

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地元の人々にはむしろ「こんにゃくえんま」と呼ばれて親しまれている。
眼病治癒に効能があるとのことで、そのお礼に「こんにゃく」を供えるならわしになっている。
また「こんにゃく」は困厄に通じるとのこと。
写真は本堂前に供えられた「こんにゃく」。

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よく見ると閻魔堂の閻魔様は右目が黄色く濁っている。
眼病治癒を願う人から悪いところを、いつも身代わりにとっているためなのであろう。
本堂は昭和15年に再建。(写真)

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狭い境内にはびっしりといろんなお堂が立ち並んでいる。
面白いのは塩地蔵で歯痛緩和の効能があるとのこと。
全身に塩を被った姿が微笑ましい。(写真)

鐘楼に吊るされた1690年銘の梵鐘は、昭和12年にサイパンに寄進したが、
昭和49年にアメリカオークランドで発見返還され、「汎太平洋の鐘」と言われる。
7月にほおづき市で賑わい、また毘沙門天も祀るお堂がある。
いつも大勢の信心の厚い人が絶えない庶民的な寺である。

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続いてはすずらん通りから緩やかな善光寺坂を登って行く。
その名の通りの善光寺東京別院がある。
番外として写真を一枚掲載する。
赤い山門と狭いが落ち着いた境内が特徴。(写真)

さらに坂道を登ると澤蔵司稲荷の境内がある。
100澤蔵司稲荷  慈願院(別当寺)
宗派  浄土宗
山号  無量山
創建  1620年
住所  文京区小石川3-17-12

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稲荷社としては境内もかなり広く、なかなかの雰囲気を持つ神社である。
それもそのはず、御府内三稲荷の一つである。
写真は入り口。

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説明板によると、伝通院で修行した澤蔵司にちなむ伝説がある。
澤蔵司は門前の蕎麦屋によく通ったが、売上金の中に木の葉が必ず入っていた。
主人は彼が稲荷大明神の化身だったことに気づき、毎朝そばを供えて「いなり蕎麦」と称
した。
また願解きに「そば」を供える風習があったとのこと。
今も門前にある「萬盛」の稲荷そばは名高い。
写真は本堂前。

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さらに社殿の右手の石段を少し下ると、風景が一変して東京のど真ん中とは思えない
鬱蒼とした樹木と岩の中、沢山の赤鳥居と稲荷社が祀られているのにはびっくりした。
(写真)