水戸線の電車に乗り、隣の稲田駅に下車。ここも笠間市である。
目指すは稲田御坊西念寺。

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駅から20分ばかり歩き、石造りの太鼓橋を渡ると樹木が覆う参道に入る。(写真)
1214年、越後に配流されていた罪が許された親鸞が、ここに草庵を結びそれから20年に亘って布教に努めた地である。

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茅葺の山門は室町時代築とされる。
なかなか風情の漂う山門。(写真)


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宗派は勿論のこと浄土真宗で、山号は稲田山。
本堂(写真)の内陣は大谷派と本派の両派の荘厳が混在している。
親鸞は20年間この地で、内室玉日姫と六人の子供と過ごした。

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本堂右手の階段を登って行くと、木立の中に太子堂がひっそりと建っていた。(写真)


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さらに親鸞の分骨を祀る御頂骨堂がある。(写真)
このため稲田御坊と呼ばれ、信徒たちの聖地とされている。


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また親鸞は1224年に「教行信証」をこの地で完成させたと伝わる。
親鸞ゆかりの御葉つき銀杏、神原の井戸などの遺跡が多い。
写真は御頂骨堂への参道から本堂を写した。(写真)

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さらに参道にある林照寺を訪ねる。
1783年の天保大飢饉の折、当時の住職が加賀越中を訪れて移民を勧誘して、この地に定着をさせた。
また門徒のために草庵を再建して心の拠り所としたという。
手入れの行き届いた境内には茅葺堂が見える。(写真)