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この後、以前に一度訪ねたことがある笠間稲荷に。
笠間稲荷は日本三大稲荷として多くの人に親しまれ、年間300万余の人々が訪れると言う。
創建は白雉2年(651年)とされ、祭神は宇迦之御魂神。
ただ大鳥居、随身門(写真)、社殿共に朱色の鉄筋で風情は乏しい。

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その鉄筋随身門の東側に古い木造の総門が建っている。(写真)
元の随身門であり、1814年の建築でなかなか良い。
屋根には漆喰彫刻が施され、五幣、木彫の神馬などが奉納されている。

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また随身門前の左手に古い絵馬殿がある。(写真)
お休み処兼用となっていた。


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随身門を入ると、鉄筋の回廊が廻らされてり、鉄筋の拝殿がある(写真)。
しかしいずれも鉄筋造であり、趣が全くない。


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社殿の裏に廻ると万延年間(1854~60年)に建造された木造本殿がある。(写真)
全面に彫刻が施されており実にすばらしく、重文指定されている。
写真の左手の向拝には三頭八方睨みの龍が彫られているが、巧く写っていないのが残念。

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当時の名工後藤縫之助らが彫った蘭亭曲水図など、実に精巧で大型なのに感心する。
写真は本殿の裏面の彫り物。


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さらにすぐ裏側に城山稲荷神社が赤い幟を立てていた。
「城山新左衛門稲荷」とも言う。
祭神は宇迦之御魂命、誉田別命。
本殿は1697年造で、小型ながら極彩色で見事。(写真)
しかし本殿の周囲には木枠が、がっしりと組まれており写すのに苦労する。

笠間稲荷から炎天下の中、25分ばかり歩いて駅に到着。
このあと電車に乗り隣駅の稲田にある西念寺を訪ねることにした。