鶴来駅から再び北陸鉄道に揺られて、今度は終点の金沢市内の寺町付近にある野町駅に下車。
時計を見ると、まだ12時前であり、以前に一度廻ったことがあるが、寺町の寺社巡りの散策に出かけた。

城下町特有である一か所に寺院を集めて建立されたもので、江戸期には60ケ寺に上ったという。
今回は結局、50ケ寺近くの寺院と5神社を廻ったことになる。

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駅近くに稲荷社があったのでまずは立ち寄ってスタート。
質素な社のみだが、高く伸びる松の木の二本が何故か風情あり。(写真)


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千手院は真言宗の寺院で、山号は長久山。
天長年間(824~34年)の創建という古寺。
前田利家がこの寺を崇敬し、歴代藩主の祈願所となった。
本堂は元の護摩堂であり、質素な佇まい。(写真)

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因徳寺は真宗大谷派の寺院で、山号は霊寶山。
1707年の開山。
狭い境内ながら山門、本堂(写真)共に江戸初期の様式を残す。

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瑞泉寺も真宗大谷派の寺院、山号は杉谷山
寛永年間(1624~44年)の創建。
二本線の入った瓦付きの塀を廻らし、山門もがっしりしている。(写真)

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境内も結構広く、本堂も大きく素晴らしい(写真)。
ここには親鸞の御真影、蓮如の直筆文書など17000余の古文書が残されているという。


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今回どうしても訪ねたかった中村神社は少し離れており、捜し当てるのに苦労した。
参道には七夕が近いこともあり、笹と短冊が飾られていた。(写真)
祭神は武甕槌命、経津主神、天兒屋根命、比咩大神。

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拝殿は金沢城の二の丸にあった能舞台を昭和40年に移築したという変わり種。(写真)
創建は不詳だが、平成21年に鎮座1100年を挙行した。

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内部を覗くと、漆喰の極彩色の格子天井があり、欄間の飾りも精巧で、往時の豪勢さが覗える。(写真)
こんな豪華な拝殿にはめったにお目にかかれない。