北陸の旅三日目は鶴来町の白山比咩神社を訪ねることにした。
金沢駅から北陸本線で一駅の西金沢駅に下車。

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すぐ目の前にある北陸鉄道の新西金沢駅に乗り換える。
駅員もキップ売り場も無く、車両は二両のみで、まさにローカル列車そのもの。
しかし若い女性車掌の応対が素晴らしく、感心する。(写真)
乗客はほとんどいないのに、何度も車内を往復するのはなぜであろう。

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予定では加賀一之宮駅に下車する予定であったが、駅名が見つからない。
女性の車掌に聞くと、昨年に一部廃線となり鶴来駅が終点だとのこと。
予定を変更して鶴来駅に下車し、タクシーを使うことにした。
鶴来駅舎は昭和2年の竣工。(写真)
駅舎内には旧金名線の写真、計器などが展示されていた。

駅前に一軒だけあるタクシー会社に行く。
若い奥さんが事務を取り、小さい待合室では子供が粘土であそんでいるというのんびりさが良い。
まもなくタクシーが戻ったので、菊姫酒造、白山比咩神社、金劒宮、一閑寺を巡ることとした。

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まずは菊姫の醸造元を訪ねる。(写真)
友人の某女史が菊姫の大のファンということを思い出して、お土産に買う。
白山麓の静かな町にあの菊姫の蔵元があったなんて知らなかった。
白山比咩神社の祭神が菊理媛なので、ここから付けたのであろう。

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いよいよ白山比咩(しらやまひめ)神社に着くが、タクシーは社殿に横着け。
参道も歩きたいので車は麓で待ってもらう。
樹齢1000年を越える巨木が聳え、また脇を清流が流れる参道は誠に気持ちが良い。(写真)

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全国に約3000社あるという白山神社の総本宮。
加賀一の宮でもある。
創建は紀元前91年(崇神天皇7年)という気の遠くなるような古社と伝わる。
写真は神門。

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霊峰白山を神体山とし、祭神は菊理媛、伊弉諾尊、伊弉冉尊。
社殿はまだ新しく、残念ながら趣に乏しい。(写真)
白山を讃えて詠んだ芭蕉の句碑がある。
「風かをる 越の白嶺を 国の華」

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もともとは里人の農耕神だったが、白山信仰と共に全国に広まっていった。
境内には奥の宮があり、岩にしめ縄がしてある。(写真)
また荒御前神社もあった。