妙成寺からバス通りに出て、海岸に沿って走る道を気多大社の方面に歩いて行く。
この日は結構な暑さであり、またこの間の距離は歩いて約一時間と聞いていたが、思っていたよりも時間がかかり、途中寄り道もしたので一時間半ばかり歩いたことになる。
妙成寺からバス通りに向かう途中に小さな鳥居が見え、登って行くと社のみ建っていた。

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また柴垣町に入ると本成寺があったので立ち寄る。
日蓮宗の寺院で山号は真興山。
この辺り一帯は柴垣古墳群があり、特に丸山一号墳では完全武装の男子の石棺が発見されている。
写真は本堂

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境内には池もあり、庭園風に設えてあった。(写真)


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さらに近くの椎葉円比咩(しいばつぶらひめ)神社に参拝。
大通りに面した鳥居前からの眺めにも古社の風格が漂う。(写真)


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柴垣古墳群の一つ、35mの前方後円墳の親王塚古墳が神社の境内になっている。
鬱蒼と茂る樹木の中を崩れた石畳が続き、なんだか怖くなりそうな雰囲気である。(写真)


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樹木の中に質素な社殿がポツンと建っていた。(写真)
祭神は奇稲田豊麻奴良比咩命。

ここから249号線に別れをつげて、山合いの道を歩くことにした。
少し距離が短かくなるのと、車の往来の多さに閉口したためである。

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峠を登り降りしてようやく気多大社に到着。
まずは別当寺の正覚院に立ち寄る。
718年に大徳泰澄大師が建立という古寺。
写真は山門。

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高野山真言宗の寺院で、山号は亀鶴蓬莱山と、誠にお目出たい名前である。
あまり広くない境内ながら山門、本堂(写真)の他、阿弥陀堂などがびっしりと建っている。
阿弥陀堂には重文の上品上生阿弥陀如来像を安置。
これは平安時代後期の定朝様式の仏像。
等伯の「十二天画像」などの宝物も多く所蔵している。

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またすぐ近くにある碧流寺に立ち寄る。
真宗大谷派の寺院で山門を入ると、本堂のほか重厚な造りの鐘楼が目に付く。(写真)