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車を走らせていると旧三上家住宅の標識があったので立ち寄る。
美しい白壁が続き土蔵造りの家屋が並ぶ(写真)。
主屋など八棟が重文指定されており、現在は市で管理している。
三上家は宮津城下の豪商で、北前船の発達と共に酒造業、廻船業、糸問屋などを営んでい
た。

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一度大火で焼失したため、全体に防火のため大蔵造で柱をすべて塗り込んでいる。
土間では上部の小屋組があらわになっており、梁や扇垂木が良く見える。(写真)
1783年に主屋が造られ、次々と増改築されていった。
部屋の数が極めて多いのにも驚かされる。
「釘隠し」も部屋ごとに模様を替えて7種類打たれている。

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また庭園は庭座敷の間、茶室に面して横長に広がる座視鑑賞式庭園。
築山には高い石があり、その前を池が廻らされている。
庭座敷に坐って、障子を開け放ち、柱を真ん中一本に見えるように鑑賞するのが一番とか
(写真)。

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電車の時間が迫ってきたが、大頂寺を訪ねる。
ちょうど出かけようとされていた奥さんが、わざわざ住職を呼んで下さり拝観説明を聞く。伽藍内をじっくり説明して頂き、拝観料は無料ですとのことでびっくりするやら感謝するやら。
宝徳山、浄土宗の寺院で1606年の創建。
写真は参道。

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宮津藩主本庄家の菩提寺である。
将軍綱吉の生母である桂昌院の生家が本庄家であったことより、日光東照宮を小さくした
御霊屋がある。
黒漆、金箔漆で仕上げられ見事な美しさ。
写真は山門。

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すぐ隣にあるのは妙照寺。
日蓮宗の寺院で、山号は功徳山、1443年の創建。
写真はがっちりとした山門。
この辺りにはなかなかの寺院が立ち並んでおり、またの機会に是非訪ねたいものである。

残念ながらここで時間切れとなり、駅に向かう。
今回の旅は初日からの二日間は全て順調で予定以上の成果があったが、最終日の運転手の地理不案内と勉強不足が何としても残念であった。
男四人の旅行というのは、私も始めての経験であり心配していたが、全員の協力により楽しい旅とすることができた。
タクシー代も四等分すれば、随分安く上がるということも判った。
また機会があれば実施したいものである。
ただ余りにも多く廻り過ぎたので、頭の中がごっちゃになり、もう少し絞った方が良かったかもしれない。