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この日の最後は、市内より少し離れて建っている羽賀寺に行く。
ここには以前、ツァーで訪れているが、あまり記憶に残っていない。
写真は境内への入り口。

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参道である石段を登ってゆくと、山と樹木に取り囲まれての佇まいがなかなか良い。(写真)
山号は鳳聚山、高野山真言宗の寺院であり、716年に行基が創建。
勅願寺であり、本尊は元正天皇の姿を写したものという。

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本堂は1447年の再建であり、入母屋造り桧皮葺で重文指定されている。(写真)
周囲はすべて山の緑で、その中に浮き出たような美しい建物は優美そのもの。


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厨子の中に重文指定の本尊十一面観音立像が眩いばかりに輝いて立っている。
観音像の手が長く、見る角度によって表情が変わるという優美そのものの仏像である。
写真は寺院で頂いた葉書。

また千手観音菩薩立像、毘沙門天立像はいずれも平安後期作で重文、その他子安地蔵、延命地蔵像が左右に並んで安置されていた。

この後、タクシーで小浜駅近くにある、今夜の宿まで送って頂く。
急ぎ風呂に入って疲れをとり、宿からそう遠くない居酒屋「雅」にて会食のため出かける。
その途中、なかなか立派な山門を持つ寺院があったので立ち寄る。

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長源寺であり、山号は向島山、日蓮宗の寺院。
仁王門は1687年の建立で、三間一戸の楼門であり、実にどっしりとしている。(写真)
ここに安置されていた伝運慶作の仁王像は、現在は嵯峨野の常寂光寺に現存しているとのこと。

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1380年に開創され、若狭地方の本山として栄え、若狭国主代々の祈祷所であった。
最盛期には27僧坊末寺があったという。
境内には本堂(写真)、鬼子母神堂、祖師堂などが建つ。

居酒屋「雅」は表通りから少し入ったところにあり地元の客がほとんどであり、お蔭で魚介類を始め海の幸を堪能することができた。
さすがその道のプロであるTさんが選んだお店であった。