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続いてタクシーは明通寺に向かう。
ここは以前に訪ねた寺院の中で、特に強い印象が残っており、再度拝観できることが楽しみでもあった。
鬱蒼とした樹木の中に点在する堂宇はいずれも素晴らしい。
境内は8100㎡と広く老杉などの大木が多い。
写真は石段の上にある仁王門(1772年再建)を望む。

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山号は棡山、真言宗御室派の寺院。
806年に坂上田村麻呂が創建という古刹。
写真は山門を入って、石段の参道が続く。

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本堂は1258年建立された国宝。(写真)
桁行き5間、梁間6間の入母屋桧皮葺。
蔀戸が美しく、また内陣、外陣の区別が明確にされている。
武家社会の円熟期の建造物とされ、均整のとれた美しい姿である。

本堂内で薬師如来座像、降三世明王立像、深沙大将立像、不動明王立像を拝観。
いずれも平安後期作で重文指定されている。

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ところが残念なことに、国宝三重塔が修理中で覆いがしてあった。
1270年建立、方三間の桧皮葺で周囲の風景及び本堂と良く似合っていたのに。
5年前に訪ねた折の古い写真を出してみたが、当時はインスタントカメラで写したため、あまり写りが良くない。(写真、05年5月25日)
帰ってから調べると、修理中につき特別に24日から、内部を一般公開するとのこと、日程が合わずこれまた誠に残念なり。

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山門に向かって石段を降りる途中、右手に斜面を利用しての日本庭園が広がり、枝垂れ桜がまさに満開であった。(写真)


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客殿に立ち寄る。
ここの庭園の中の敷石が見事で美しい。(写真)
その先に樹齢500年のカヤノキの大木がある。