ツーデイパス利用の二日目の4日、女房殿が過日テレビ「ちい散歩」で紹介された真壁の町並みを見たいということなので出かけた。
桜川市真壁町は茨城県の筑波山の北西に位置し、最寄駅は水戸線岩瀬駅である。

それにしてもここのところ茨城県の寺社巡りが続いている。
今まではほとんど茨城県に足を踏み入れたことがなかったが最近、その歴史的な史跡、古い寺社に触れてすっかり魅入らされてしまったようである。

武蔵小杉発9:01の新宿湘南ラインに乗り一直線で小山駅に到着。
3分の乗り換え時間と忙しく、水戸線の電車に乗る。
車窓に広がるのどかな田園風景を楽しみながら岩瀬駅に到着。

駅前には大きな建物は無いが、立派なロータリーが作られているのにびっくり。
実は真壁町に行く路線バスが廃線となり、タクシーか車の利用しか方法はないとのこと。
タクシーに乗り、いくつかの寺社巡りをしながら真壁町に行くことにする。

まずはかねてより訪ねたいと思っていた「雨引き観音」こと楽法寺を訪ねる。
筑波連邦の端、雨引山の山道を登って行くが車の往来が結構多く、ようやく中腹に建つ楽法寺に到着。
桜祭りに日曜日が重なったということなのであろうか、大変な人出であり駐車場も一杯であり、これには正直驚いた。

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まずは黒の薬医門があり、長い石段が続いている(写真)。
真壁城の大手門を寄進されたものといわれ、1599年に建てられた。


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左右に杉の木を見ながら石段を登って行く。
正面に朱の楼門が見え、なかなかの風情(写真)。
途中、右手には鐘楼が建っている。

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楼門は江戸時代、宝永年間に作られた重層入母屋造り(写真)。
楼門の四面には鷲鷺鷹鶴などの鳥類の彫刻が飾られている。


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石段を登りつめると、正面に本堂である観音堂が建つ(写真)。
本尊延命観世音菩薩像は重文指定。
やはり朱色の建物には、本朝二十四孝伝や地獄極楽などの彫刻が施されて華麗そのもの。
1719年に建てられたもの。
坂東二十四番札所でもある。

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宗派は真言宗豊山派、創建は578年とかなりの古刹。
雨乞いに霊験があったので嵯峨天皇より雨引山の名を賜ったとのこと。
またひときわ目立つのは多宝塔である(写真)。
唐様重層の宝形で、1853年に建てられた。
大きさも凄いが、その清麗さは関東随一と言われる名に恥じないもの。

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子育て安産祈願に訪れる人が多い。
本堂の前にある東照山王権現社殿は小さな造りであるが、茅葺で流麗(写真)。
軒の反りが強いのが特徴。