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長寿院からの坂道を下り終えたところに井伊神社の境内がある。
参道は一面の樹木の中、真っ直ぐ続いている。(写真)
ここも全く無人の世界である。

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社殿は思ったよりも質素であり、ちょうど改修中であろうか、覆いがしてあったのが残念。
権現造りで内部は漆塗りで極彩色とのこと。
祭神は稜威鞆安彦命、稜威直政彦命、稜威直孝彦命。
1842年の勧請。
写真は拝殿の装飾。

佐和山の麓には長寿院、井伊神社のほか龍潭寺、清涼寺がならんでいる。

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続いてはお目当てだった龍潭寺を訪ねる。
寺前は広い駐車場であり、参道は苔むした石畳が、龍潭寺垣と呼ばれる竹垣と樹木に囲まれて風情あり。
ただ鉄筋の客殿が建っているのが惜しい。
写真は山門前から参道を振り返って撮る。

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まもなく山門に至る(写真)。
ここからの眺めも良い。
山号は弘徳山、臨済宗妙心寺派の寺院。

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山門を入ると、正面に観音堂が建っている。(写真)
734年に行基が開基と伝わるが、1600年にこの地に移転し、1617年に三代井伊直孝が堂宇を建立した。

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方丈に入り庭園を拝観。
龍潭寺は「庭の寺」として有名であるが、それは江戸期に多くの学僧の大学寮として発展し、教科目に「園頭科」があったことより造園専門学発祥の地とされている。
その実習として造った庭園が今も残っている。
写真は方丈南庭の「ふだらくの庭」
一面に白砂を敷き、大小四十八石を配した枯山水。
その素朴さ、安定感は素人の私でさえ良くわかる。

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さらに書院の東庭は佐和山を借景とした「鶴亀蓬莱庭園」が広がる。(写真)
江戸初期に築かれた開山昊天和尚と小堀遠州の合作。
他に書院北庭の露地庭園は、学僧の修行庭園でもあった。