年も押し迫った26日、いつもの四人組で今年の寺社探訪の締めくくりとして、渋谷区の寺社廻りに出かけた。
今回は渋谷駅に14時集合、金王八幡宮、東福寺、氷川神社、宝泉寺、室泉寺、祥雲寺と廻り、恵比寿駅ビル内のお店にて反省会兼忘年会をというコース設定。

この日は天気も良くまた気温も高く、絶好のウォーキング日和であった。
まずは渋谷駅東口の歩道橋を渡り金王八幡宮に。

73金王八幡宮
祭神  応神天皇
創建  1092年、渋谷家の祖河崎基家が勧請
住所  渋谷区渋谷3-5-12

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一の鳥居はかなり離れたところに立つが、左右にビルが立ち並び参道らしい面影は全くない。
二の鳥居、石段の先に朱色の神門が立っている(写真)。
この神門は江戸中期の再建と言われる。

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年末でもあり、茅の輪が造られていたので、全員で手順に従い「茅の輪くぐり」をする。
社殿は1612年の建立で、鮮やかな朱色(写真)。
春日局が家光の世継を祈願し、後に神門、社殿を建立寄進したという。

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境内の右隅に金王丸御影堂が建っている(写真)。
といっても、ちいさなお堂のみである。
渋谷金王丸は、後に土佐坊昌俊といい、源義朝に仕えて平治の乱で功あり、後に頼朝が偲んで金王桜を植えたとされる。
この桜は一重と八重が混じって咲く。

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渋谷駅近くとは思えないほど広い境内には樹木が茂り、その中に神楽殿、玉造稲荷社(写真)、御嶽社などが並んでいる。


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道路を挟んですぐ隣の地に境外末社である豊楽稲荷神社がある。
朱の鳥居が並び、その先にこれも朱色で小さめの社殿が建つ(写真)。


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境内の片隅には庚申塔がずらりと13基並べて置いてある。
青面金剛像、三猿、また両方を刻んだものなど多種多様である(写真)。

境内の東隣の地には、別当寺の東福寺がある。
74東福寺
宗派  天台宗
山号  渋谷山
開創  1173年
本尊  菩薩立像、薬師如来
住所  渋谷区渋谷3-5-12

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石柱門前には既にお正月の門松が立っていた(写真)。
すぐ奥には寺務所がある。


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一歩境内に脚を踏み入れると、狭い境内ながらとても都会のど真ん中とは思えない、静寂な世界が広がる。
鐘楼があり、一番奥に本堂が建っている(写真)。
梵鐘には1704年の銘があり、さらには渋谷の歴史が刻まれているという。
同行のKさんの言「境内はビルに囲まれているが、その存在感はビルに勝っている」と。
けだし名言である。