可睡斎を出たあと、袋井インターチェンジ近くで昼食となる。
松茸ごはんをメインとした定食で量はまずまずだが、松茸の香りは全くしなかった。

この後、小国神社を訪ね、続いて油山寺、法多山と廻ったのだが、ここでは油山寺を先に紹介し、そして次に小国神社、法多山の紹介という風に変更したい。

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油山寺は「目の霊山」と呼ばれる名刹である。
まずは重文指定の、どっしりとした山門が迎えてくれる(写真)。
元掛川城の大手門を移築したもので1659年の建立。

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参道を進み石段を登ると礼拝門(写真)に至る。
創建は701年、行基菩薩により開山。
油が湧出したので「油山寺」の名がついたとのこと。
山号は医王山、真言宗智山派の寺院。

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狭い境内ながらびっしりの植栽の中、正面に宝生殿があり不動明王を安置、右に本坊が建っている。
写真は植栽の中、正面は宝生殿。


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本坊の左手には書院、六角観音堂(写真)が建っていた。
書院は横須賀城より寄進されたもので1699年の建立。
また一山の守護神、軍善坊大権現は足腰の神として霊験ありという。

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一旦、礼拝門を出て、左手の石段を登ってゆく途中に、どこかいわくがありそうな瀧堂と「るりの瀧」がある。
749年、孝謙天皇が眼病平癒を願い、この「るりの瀧」で目を洗浄したところ全快したので勅願寺に定められたとのこと。
波切不動明王を安置している。
写真は瀧堂を石段上から撮ったもの。

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さらに石段を登って行くと目指す三重塔(写真)が建っている。
そんなに大きくはなく、上から見るとミニチュアのような優美な姿である。
1611年の建立で重文指定。


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さらに一番奥にある薬師本堂(写真)は1738年の建立。
本尊は薬師如来で目の仏とされ、その厨子は室町時代の作で重文指定されている。
屋根は変わった形をしているが、前面には精巧な彫刻が施されて素晴らしい。