今回の隅田川両岸の寺社巡り、オオトリは浅草寺である。
ここだけは一年中、お祭りのように賑やかな別世界である。
江戸期の雰囲気を残す仲見世通りは、何度来ても心が温たかくなりまた気持ちを豊かにさせてくれる。
ただここはあまりにも有名であるため、わざわざ出かけてくるのが何となく面映ゆい。
また前回もそうであったが、浅草を回ってから最後に立ち寄るため、おざなりに成り易い。
今回も飲み会に心をとられ、写真もほとんど撮れなかった。
その上、本堂、二天門共に全面工事中で残念なり。もう一度来ることにしょう。

64浅草寺
山号  金龍山
宗派  聖観音宗 総本山
創建  推古天皇時代
本尊  聖観音(秘仏)
住所  台東区浅草2-3-1

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浅草寺は坂東三十三ヶ所霊場十三番札所でもある。
ここのシンボルとなっているのは雷門の大提灯(写真)。
右に風神、左には雷神像。
沢山の人が記念写真を撮っていた。
いつもここに来ると何故か、島倉千代子の「東京だよおっ母さん」を思い出す。

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仲見世通りは今日も大変な人通り(写真)。
江戸時代からの老舗の店もあり、ここは日本の江戸情緒を今も味わえる数少ない場所といっても過言ではあるまい。
いつも外人さんに人気の高いスポットでもある。

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境内の主な伽藍は、朱色の鉄筋造りである。
宝蔵門、本堂が特に大きい。
残念ながらこの日、本堂は工事中で覆いがしてあった。
五重塔も朱色の鉄筋造り。高さは49mもありひときわ目立つ。
写真は以前に撮ったもので、宝蔵門と五重塔。

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また重文指定の二天門もこの日、全面改修中。
八脚門で1618年の建立。
広い境内には御影堂、薬師堂、三宝荒神堂、影向堂をはじめ、久米平内堂、二尊仏、大行院、三峰神社、六角堂、全龍権現、九頭龍権現、一言不動尊、出世地蔵、商徳地蔵、子育て地蔵、銭塚地蔵尊、弁財天、淡島堂などなどが所狭しと立ち並んでいる。
写真は本坊の伝法院の入り口。
内には小堀遠州作の庭園があると聞くが、全く拝観できないというのが残念。
期間を区切っての特別拝観を実施してもらいたいと願うのは私一人ではなかろう。

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おっと忘れてならないのが浅草神社である。
「三社さま」として親しまれ、三社祭りは江戸三大祭りの一つ。
祭神は土師真中知命、桧前浜成命、桧前竹成命、東照宮であるが、前の三神は聞いたことがないなと思ったら、浜成命、竹成命の二人は隅田川で魚猟中に観音像(本尊)を網で拾い上げた人、真中知命はそれを奉安した人とのこと。
庶民でも神様になれる時代が存在していたのだ。
今の権現造り社殿は(写真)、1649年に家光が再建したもので、重文指定されている。

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また駒形堂(写真)は境外飛び地となっており、かなり南の駒形橋の近くにある。
浅草寺の本尊聖観音像が初めて奉安された地に立ち、今は馬頭観音が祀られている。
平成15年再建されたばかりの鉄筋造で情緒に乏しいが、浅草寺境内の賑やかさがウソのように、かつ見捨てられたように建っている。

そろそろ時間も良し、本日の探訪隊のメイン(?)である反省会に出かける。
今回は伝法院通りにある天麩羅の老舗「大黒屋」である。
二階のお座敷に上がり、いつものように大いに語り、飲みかつ食べる。ここのテンプラはかなり黒い。サラダ油を使用しているとのこと。
今日もまたまた楽しい一日であった。