10月14日、いつもの探訪メンバーで出かけた。
今回は浅草隅田川川岸の寺社廻りをしながら最後に浅草寺に至るコース。
東武伊勢崎線業平橋駅での待ち合わせ。

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駅を出るとどでかい建物が天に向かって建ちつつある。
話題の東京スカイタワーである(写真)。
完成の暁にはこの駅も大変な賑わいになることだろう。

60牛島神社
祭神  須佐之男命、天之穂日命、貞辰親王命(清和天皇第七皇子)
創建  869年
住所  墨田区向島1-4-5

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隅田川沿いの墨田公園に隣接してある。
維新までは江戸城の鬼門守護社として、最勝寺が別当寺として管理していた。
写真は鳥居前から。
木造の三輪鳥居が独特の優美な姿で立つ(写真奥)。
境内には撫で牛もあり、牛に由来するのかと思ったが、土地の名前が牛島だったとのこと。

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木造社殿は総檜造で風格がある。
他に神楽殿、社務所などがある。
狛犬と神牛が並んで奉納されている(写真)。
また小梅稲荷社もある。

隅田川沿いの道を北に歩いてゆく。
この辺りには江戸期から続く古いお店が多い。

61三囲神社
祭神  宇迦御魂之命
創建  慶長年間に移転
住所  墨田区向島2-5-1

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境内はそんなに広くはないが、無数の石碑などが立ち、歴史の古さを感じさせる。
寺名の由来は、三井寺の僧源慶が当地に来た時に壺が出土した。中には白狐に跨った老爺の神像があり、その時白狐が現れその廻りを廻って死んだことより名付けられた。
写真は鳥居前から境内。

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木造社殿(写真)、神楽殿、隅田川七福神の大国主堂と恵比寿堂などがある。


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拝殿前の狐石像は1802年のもので、目尻が下がり柔和な顔をしているのが面白い(写真)。


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本殿裏には三角石鳥居がある(写真)。
この鳥居の本家は京都太秦にあり、蚕の社こと木島神社で見かけた。
鳥居の三方すべて正面であり、水神を崇敬するためという。

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また境内の片隅に顕名霊社(写真)があり、三井家が江戸に進出の時に守護神として祀ったもの。
これを三井の本支店に分霊したとのこと。


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また境内には沢山の稲荷社祠がかたまってあるが、その中に「老翁老おうな像」(写真)がある。
そばに俳人其角の
「早稲酒や 狐呼び出す 姥が許」の石碑あり。
この境内は沢山の石碑が立ち並び、何度来ても新しい発見がある庶民の歴史の宝庫と言える。