翌朝は、前日の酒がたたっての二日酔い。
しかし気持ちを奮い立たせて予定通り、愛知県西部地区の寺社巡りに出かけた。
間断なく雨が降る生憎の天気だが、翌日に台風が上陸予定されているわりには風が全くない。
名古屋駅から名鉄津島線に乗り甚目寺駅に下車。

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目指す甚目寺(じもくじ)は駅からほど近いところにある。
まずは東門から境内に入る(写真)。
銅板葺きの簡素な四脚門であるが、1634年の建造、重文指定されている。

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すぐ左手に三重塔(写真)がそびえ立つ。
高さは28mでかなり大きく重文指定。
1623年に建造されたもので、名古屋の豪商の寄進とのこと。

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甚目寺の創建は、597年の古刹である。
また天武天皇から鳳凰山の額を勅賜された。宗派は真言宗智山派。
尾張徳川家から300石の寺領を受けていた。
本堂は平成4年再建された朱塗りの鉄筋(写真)。

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さらに南大門である仁王門は、杮葺で三間一戸の豪壮な建物。
1196年の建築と古く、重文指定されている。
仁王像は運慶作と書かれていたが。
かなり雨脚が強く、写真の写りが悪いのはご勘弁。

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すぐ隣の敷地には漆部(ぬりべ)神社の境内が続いている。
延喜式内神社であり、1000年以上の歴史を持つ。
祭神は三見宿称命で、漆部の祖神。他に木花咲耶姫命、八大明神を祀る。
漆を栽培し、漆器を政策する集団が漆部である。
漆塗を祀る古い神社はここと越後の漆山神社の二か所のみとのこと。
写真は樹木が茂る長い参道。

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赤い石橋があり、その先に石の衝立てのようなものが立ち、そして社殿が建っている(写真)。
この石の衝立てのようなものは、このあと尾張のどこの神社でもよく見かけた。
その意図するところと、名前を知りたいものである。

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漆部神社の右隣に日吉神社が祀られている。
やはり立派な石の衝立(写真)があり、小さな社が建っていた