10月6日から女房殿が珍しく、同級生と一泊の旅行に出かけた。
それではと私も名古屋の先輩を訪ねながらの愛知の寺社巡りに出かけることにした。
以前から岡崎市の寺社巡りをと考えていたので、まずは豊橋駅で途中下車。
東海道線で岡崎駅に。
しかし駅にはコインロッカーが5個しかなく、あいにくと空いていない。
仕方なく荷物を持ったまま、愛知環状鉄道に乗り大門駅に下車。
無人駅であり、ここもまた駅前にロッカーも何もなく、雨模様でもあるため思い切ってタクシーに乗り寺社巡りにスタート。

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まずは一度訪ねてみたいと思っていた大樹寺に。
ここは松平家、徳川家の菩提寺として名高く1475年の創建。
まずは二階建ての豪壮な山門が迎えてくれる(写真)。
1641年家光による建立で、楼上には後奈良天皇の勅額(重文指定)が架かる。
実に精巧かつ重厚な造りで見ごたえがある
京都南禅寺の三門を少し小さくした感じを受けた。

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本堂、三門、総門を結ぶ一直線上に、岡崎城の天主閣が並んでいるという。
写真は本堂前から三門、その先に総門が小さく見えるが、その間に小学校が建てられている。


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境内の左手奥に行くと多宝塔が建っている(写真)。
1535年の建立で、一層は方形で二層目は円形。
桧皮葺で美しく、重文指定されている。

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木造本堂(写真)は間口15間、奥行13間と大きい。
現在のお堂は1857年に再建されたもの。
なお山号は成道山、浄土宗の寺院。
本尊は阿弥陀如来。
また鐘楼は1641年建立。
なお江戸時代には1000石の朱印寺。

受付所より内部の拝観をする。
無造作に襖絵などが並べられており、将軍御成りの間など豪華な障壁画。
さらに位牌堂には家康公木造のほか、歴代将軍の位牌が並ぶが、これが等身大に造られているというのが面白い。なお15代慶喜の位牌はない。

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続いては浄土宗の岩津山信光明寺に。
境内の大部分は保育園になっており、その奥に質素な本堂と、目指す観音堂が建っていた。
1451年、松平家三代信光が創建。
写真は本堂。

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重文指定の観音堂(写真)は1478年に建てられた禅宗仏殿様式。
方三間の杮葺で、屋根の反りが大きく、実に優美であった。
「芭蕉天神御本地」との立て札もある。

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さらに真福寺を目指す途中に、岩津天神の境内が見えたので立ち寄ってみた(写真)。
当初は信光明寺境内に祀られていたが1759年、現在地に社殿が建てられた。
高台にあり、拝殿、本殿、神楽殿、社務所などが立ち並ぶ。
さらには曲水の庭、稲荷社、長七庵などがある。
春には入学祈願と梅林で大変な人気とのこと