5日、神戸からの帰りに、名古屋で途中下車して市内の寺社めぐりをすることにした。
都道府県の中で、一番寺院の多いところはどこでしょう。
正解は愛知県です。
正直、私もびっくりしました。
戦国時代と第二次大戦とで、ほとんど消失してしまって、見るべきものはないと考えていました。
さすがに市内は焼失してしまったものが多いいが、周辺部には重文指定されている寺院が結構あることが判った。
今回はとりあえず市内中心部のみ訪ねた。

名古屋駅から地下鉄一日乗車券を買ってスタート。
まずは地下鉄大須観音駅に下車。

大須観音は東京で言えば浅草寺に相当するのではなかろうか。
一年中、参拝の善人男女で絶えることはない。
門前商店街まで賑やかである。

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大須観音は通称で、正式には北野山真福寺宝生院、真言宗智山派の別格本山である。
広い境内に色鮮やかな大伽藍が並んでおり、目を奪うが緑の樹木はほとんどない。
これも浅草寺と同じ。
写真は朱塗りの仁王門。

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朱塗りの本堂を真ん中にして(写真)、左に「普門殿」右に「紫雲閣」の楼閣が建ち、見た目には華麗そのもの。
本堂前にはこれも朱の大提灯が下がっている。
本尊は聖観音で、日本三大観音の一つと言われる。

1334年、後醍醐天皇の勅願にて北野天満宮の別当寺として、大須郷(現在の羽島市)に、僧能仁が創建した。
また真福寺文庫が名高い。
「古事記」の最古写本を初めとする、国宝・重文クラスの書籍を一万五千冊持つ。

さらに近くの七寺を訪ねた。
拝観可能とのことなので申し込むと、住職さんが一時間半外出するので、出直すことにした。詳しくは後述。

この大須観音一帯は、名古屋城の町造り・防衛のため、江戸期より南寺町として、寺社が115も集中している。(後で七寺の住職さんから聞いた話)
その中で主な寺社のみを探訪。

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まず西本願寺名古屋別院に。
境内は広いが、本堂は鉄筋で役所の建物みたいに大きい(写真)。


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広い境内の一角に木造の鐘楼(遍照閣)が建っている(写真)。
なかなか由緒ありそうな建物だが、何の説明板もないのが残念。
この寺で葛飾北斎が滞在中、120畳敷の半紙にダルマの絵を描いた話がある。

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続いては日置神社を訪ねた。
1492年の創建。
古代の暦象を司る日置部にちなんだもの。
祭神は天太玉命、応神天皇。
広い境内には樹木が多く、木造社殿、神楽殿が静かに建っていた(写真)。

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また信長が桶狭間の戦勝にマツ1000本を植えたとのこと。
境内社として広富稲荷神社、恵比寿社が賑やかな幟と共にある。
また二代藩主光友をまつる橘社がひっそりとあり、津島社、熱田社、秋葉社が並ぶ。
写真は鳥居から境内全体。

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隣に高顕寺がある。
山号は正法山で曹洞宗の寺院。
木造山門からの風情が良い(写真)。

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境内はあまり広くないが、庭園風になっており、鉄筋本堂(写真)、木造お堂などがある。

続いては妙善寺、栄国寺と訪ねてゆく。