三田駅から有馬温泉駅に帰ってきたのが14時半。
宿に帰るには少し早いので、観光総合案内所の近くの高台にある善福寺を訪ねた。
足場が良いため今までに二、三度訪ねたことがある。

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善福寺は曹洞宗の寺院であり、727年頃に行基が開祖と伝わる。
折れ曲がった狭い参道を登ると、こじんまりした木造山門がある(写真)。
春の糸桜の美しさで知られる。

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多田源氏の祖・義仲の念持仏阿弥陀如来が本尊、など義仲との縁が深く曲舞「義仲」幸若舞曲「義仲」「仲光」などのモデルの、美女丸伝説も当寺の縁起によるとのこと。
秀吉との縁も深く、各種寄進を受けている由。
写真は1757年再建の本堂。
狭い境内いっぱいに本堂が建つ。

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有馬温泉のどこからでも良く見える、落葉山の頂上に建つ建物はなんだろうと、以前から気になっていたので、登ってみることにした。
善福寺の境内左手より石段が九十九折りに登っている。
すぐに雅中庵と名付けられた茶室がある(写真)。
なかなか風雅な造りだが、一般の人は入れない。

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山頂に向かっての山道の道端には「西国三十三ケ所」の石仏が道しるべとして立っている。
この次の石仏がなかなか現れず、16番辺りで息が切れて、まだまだ先が長そうで一休み。
しかしここからは石仏の間隔が狭まり、元気が湧いてきた(写真)。

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頂上付近の見晴らしの良い境内には石鳥居、狛犬がある(写真)。
おっと、狛犬ならぬ狛馬(駒)であった。
寺院と神社とを併せ持つ様式。
日蓮宗の寺院。

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二層造りの形良いお堂が立っている(写真)。
本尊は福徳開運北辰妙見大菩薩尊像と、聞くだけで霊験あらたかになりそう。
説明板には後小松天皇の勅願にて足利義満が捧持したとある。

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写真は妙見堂から有馬温泉瑞宝寺公園方向を写したもの。
この寺一帯は落葉山城(有馬城)があったところである。


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有馬温泉の緩やかな坂道の両側に連なる商店街は、昔ながらの雰囲気が残り好きな道である(写真)。

ブラブラ歩きながら宿に戻る。
今日は二回山登りをしたことになり、大汗も二度かいた。
早速、温泉に入り汗を流す。
この日の道程は15000歩であった。