赤穂線で岡山駅に着いたのは、予定時間をかなり過ぎて15時前。
瀬戸大橋線に乗り換え、一つ目の大元駅で下車。
今回は宗忠神社、今村宮を訪ねる予定。

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駅から10分くらい歩くと宗忠神社がある。
うっかりしていたが、宗忠神社は黒住教の教祖である黒住宗忠を祀る神社であった。
彼の生まれ故郷がここ岡山のため、広大な神社となっている。
写真正面から拝殿を望む。

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そういえば京都の吉田山にある宗忠神社を訪ねたことがあるのを思い出した。
創建は1885年。
写真は重厚な造りの本殿。
なお境内社としては天満宮、住吉宮、高弟社がある。

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さらに西に向かって15分位歩くと、こんもりした森が見えてきた。
今村宮である。
1580年に宇喜多氏が三社明神(1334年創建)を勧請し、八幡宮と号したのが始まり。
写真は鳥居から境内を写す。

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広い境内は樹木が生い茂り、参道の両側に池が配されておりなかなかの風情。
こじんまりした随身門が迎えてくれる(写真)。


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祭神は天照大御神、八幡大神、春日大神。
写真は拝殿。


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本殿(写真)は1623年の再建。
三間二間の流造で、屋根は桧皮葺。
社殿の裏側には稲荷社他の境内社が並んでいた。


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一旦、岡山駅まで戻る。電車の時間まで40分ばかりあるので、市内を見物しながら田町の蓮昌寺を訪ねてみた。
今でこそ繁華街の中に鉄筋本堂(写真)と保育園のある普通の寺院だが、かっては大寺であったという。
山号は仏住山、日蓮宗の寺院。

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創建は1333年。最盛期には24000坪の境内に七堂伽藍が立ち並び、四十八ケ寺の末寺を持つ、西国有数の大寺院であったという。
昭和20年の戦火により国宝本堂、三重塔などすべて焼失したとのこと。
かっての栄華を偲ばせるものが全くないのはさびしい限りである。
本堂の左手には大仏殿釈迦堂の塔、この寺の守護神である一丸大明王稲荷社(写真)がある。

駅構内でお土産にマスカットを買い、神戸の義母宅に帰りついたのは19時過ぎであった。
この日は備前の福生寺までの徒歩を加えて、22000歩の道程であった。
二日間、炎天下の下歩き回ったので、翌日は完全休養日に充てた。