31日は赤穂線の備前市にある福生寺を訪ねることにした。
JRの乗車券は新横浜から岡山まで買ってあり、すべて一枚の乗車券で途中下車を活用しての旅である。

快速で赤穂まで行き、赤穂線に乗って、香登(かがと)駅に下車。
事前調査では、香登駅から福生寺まで徒歩40分、または車で10分と思っていた。
そのため、行きだけはタクシーをと思っていたが、駅頭に降り立つと無人駅でありまたタクシーの案内や張り紙も一切無く呆然とする。
後で判ったことであるが、一つ手前の伊部駅からはタクシーに乗ることができた。

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仕方なく歩いてゆくことを決意する。
しかし5分位歩いたところに神社の鳥居が見えたので立ち寄ってみた。
かなりな神社だなということは雰囲気でわかったが、帰ってから調べると、大内神社という大変な古社であることが判明。
写真は鳥居から総門、さらには随身門が見える(写真)。

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小さいながらも鳥居に続いて随身門があるのにびっくり(写真)。



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1285年の「備前国百廿八社神位付神名帳」に、正二位大内大明神と出ているとのこと。
祭神は大山祇命、神大市姫命、木花咲耶姫、大香山戸命。
拝殿は正面六間の吹き放し、唐破風向拝には見事な「卯の毛通し」がある(写真)。
また色鮮やかな奉納額も素晴らしい。

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本殿は1703年再建で、桧皮葺、流造三間社。
写真は左に本殿、奥には境内社が並ぶ。


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さらには社殿と並んで、本殿が桧皮葺、拝殿が吹き放しの稲荷神社が建っている(写真)。
そのほか境内社として大酒神社、惣神社、など沢山の社が並ぶ様は見事である。

考えてみると香登駅からタクシーに乗っていたならば、大内神社には出会わなかったことになる。
全く何が幸いするかわからない。