観心寺前から、深い杉林の中の山道を抜けて延命寺に向かう。
整備された山道を上り下り、また上がり、さらには急坂を下って行く。
一面、杉林なので炎天下の下でも、陽射しが遮られて幸いした。
約30分の山越えで、ようやく民家の見える道に出た。

この三差路でまた偶然にも、先ほど観心寺で出会った同年輩の方と出会い大笑いする。
帰りはここから三日市町駅まで40分、歩いてゆくようアドバイスして頂く。

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延命寺は平安時代、弘法大師が当地方を巡化された時、自ら地蔵菩薩を刻み一寺を建立したのが始まりとされる。
参道も整備され、緑いっぱいの中、木造山門が迎えてくれる(写真)。

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山門を入るとまっすぐに石畳が続き、石仏が並び、正面に毘沙門堂が建っている(写真)。
楠公の念持仏と伝わる毘沙門天像を安置。


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山門から左手には道場、庫裏、大玄関(写真)、本堂、光明堂が整然と並んで建っている。
特に客殿の大玄関前には庭園風に設えてある。


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山門から右手には一段高く、宝物殿、鐘楼、経堂、地蔵堂(写真)が並んでいる。
なお延命寺は山号を薬樹山、真言宗御室派の寺院。
山号については、この辺りは古来薬草が多く採れたので名付けられたとのこと。

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さらに右手の坂道を上がると、蓮池が広がり、その中に石塔が立っている(写真)。
蓮の花も開き、まるで天国にでも行ったような気持ちにさせられる。
この辺り一帯は紅葉の名所として名高く公園として整備されている。

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さらに高台に道が続き、登ってみるとお堂が立っていた。
「求聞持堂」であり、まさに樹木の中にひっそりと建つ(写真)。

延命寺から三日市町駅に出るため、歩き始める。
約40分歩くが、ほとんどが緩やかな下りであり、さらにはこの街道に沿って川が流れており、疲れた気持を和ませてくれる。
心なしか、道筋の民家も豊かな生活に見え、別荘地といっても良いのではなかろうか。
それもそのはず、ハイキングコースにもなっている。
南海高野線三日市町駅から大阪経由で神戸の義母宅に着いたのが19時であった。
本日は18000歩の道程なり。