根岸地区の散策を終え、陸橋寛永寺橋を渡り、寛永寺の根本中堂を目指す。

35寛永寺
宗派  天台宗 関東総本山
山号  東叡山
創建  1625年  開基 家光  開山 天海
本尊  薬師如来(秘仏、重文)
住所  台東区上野桜木町1-14-11
徳川家の祈祷寺、菩提寺であり、江戸時代には上野公園一帯を寺領とし、11790石を貰っていたというから、まさに大名並であった。
幕末の上野戦争で大半を焼失。
明治になり境内も十分の一に減る。
ここ根本中堂の他、輪王殿、両太子堂、清水観音堂、東照宮、弁天堂、五重塔などが、公園内にバラバラに点在している。

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今回訪ねたのは、この根本中堂付近のみである。
この本堂に当たる根本中堂は川越喜多院(1638年建立)の本地堂を移築したもの(写真)。
ここには歴代将軍六人が眠っている。

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本堂奥に立派な木造書院が建っている(写真)。
慶喜が二カ月間、蟄居謹慎した間もある。


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本堂右手には鐘楼のほか、沢山の石灯篭が並んでいた(写真)。


寛永寺の門前の道を北に歩き、信号を越えたところに淨名院がある。
36浄名院
宗派  天台宗
山号  東叡山
創建  1666年 圭海大僧都
本尊  阿弥陀如来
住所  台東区上野桜木町2-6-4

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寛永寺の子院36ケ寺の内の一つだった。
現在はそのうち19ケ院残っている。
写真は黒塀と木造山門、奥には鉄筋本堂。

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広い境内の左手に八万四千の石地蔵が並んでいる様は圧巻である(写真)。
沢山の人々からの奉納により明治期に完成。


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また山門を入って右手に、離れのような建物があり、「うかがい地蔵堂」とある。
堂内は畳敷きでお休み処も兼ねている。
通称「へちま寺」とも言われ、旧8月15日には「咳、喘息」の加持祈祷奉納が行われ、多くの人で賑わう。