千手院、永称寺のならびにある西蔵院を訪ねた。
西蔵院は本体よりも、境外仏堂の不動堂にある「御行の松」の方が有名である。

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34西蔵院
宗派  真言宗智山派
山号  円明山
創建、本尊は不明
住所  台東区根岸3-12-38
なかなか立派な山門で、門番部屋が繋がって建っている(写真)。

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本堂は鉄筋ながら、シンメトリックな形の美しい建物である(写真)。
境内も狭いが整然としている。


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ここから100m位はなれたところに境外仏堂の不動堂が建っている。
お堂自体は古い小さなものだが、ここに植えられていた「御行の松」が古来、「根岸の大松」として親しまれてきた。
広重の錦絵にも描かれて有名になる。
子規の句にも読まれている。
「薄緑 お行の松は 霞みけり」
現在は三代目で、枯れた松の根があるのみ(写真)。

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根岸の裏道を歩いていると、いわゆる万灯会のように小さな紙燈篭を道路に並べている人達がいた。
聞くと、夜には灯火するので、是非見に来て下さいとのこと。
また戻ってくることは不可能なので、一枚写真を撮る(写真)。

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さらに根岸小学校の近くを通りかかると、道端にある地蔵さんに子供達が水を掛けていた(写真)。
最近あまり目にしない光景であり、心がけのよい子供達を見ていると、こちらまで気持ちが和らぐ。


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続いては豆腐料理で名高い「笹乃雪」の真ん前にある「子規の句碑」を訪ねる(写真)。
「笹乃雪」に来たのは、かれこれ36年前にもなる。
まだ若かった頃を思い出してセンチになる。

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さらに近くにある「子規庵」を訪ねた(写真)。
正岡子規が、彼の晩年八年間ここに住んでいたところ。
戦災で焼失したが、昭和26年に再建されたもの。
それにしても入庵料500円はちと高い。