翌2日は、いつになく早めに起きて、美味しい朝食を食べ、二日酔いながら8時半にホテルをスタートして寺社巡りに出かける。
「みちのく一人旅」もいよいよ最終日であるが、この日も結構なハードスケジュールである。

ホテルから歩いて15分位のところに最勝院がある。
どなたに聞いたかは定かでないが、弘前は空襲を受けなかったので古い町並みや建物が残っているが、その分道路整備が遅れているとのこと。
確かに道路は曲がりくねり、目的地にも遠回りしないと行き着けないところも多い。

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最勝院は1536年に創建され、明治初期の神仏習合で大円寺が大鰐町に移り、その跡地に最勝院が移ってきた。
そのため、当寺のシンボルとも言うべき五重塔(写真)は、大円寺が残していったもの。
この塔は津軽統一の過程で戦没した敵味方を供養するために、1664年頃に建てられたもの。
高さは31,2mあり、江戸時代の我国最北の五重塔であり、重文指定されている。
均整のとれた誠に美しい塔で見とれてしまった。

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順序は逆になったが、木造仁王門もなかなか良い(写真)。
山号は金剛山、真言宗の寺院。


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木造本堂は比較的新しく再建されたもの。
真言宗寺院の中でも領内寺院の総取締りをする僧録所として、寺領300石を拝領していた。
鐘楼、客殿などがある。
写真は正面に本堂、左並びは密厳舎で右に客殿、また左手に鐘楼を配した境内の様子。

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さらに本堂の左には沢山の堂が建っている。
六角堂、太子堂(写真)、古い密厳舎など。


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仁王門を出た並びに、八坂神社の境内がある。
ここから五重塔をバックにした仁王門の姿も素晴らしい(写真)。


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八坂神社は最勝院と同じ敷地内ではあるが、塀でしっかりと分けられている。
鳥居を入り右折したところに木造社殿が建っている(写真)。
祭神はスサノオ命、櫛稲田姫命。

続いては新寺町の寺院を訪ねる。