JR構内で「弘前・長勝寺の山門」のポスターを見て、そうだ、弘前に行ってみようと思い立つ。
「大人の休日ジバング」で、三日間JR東日本フリーパス12000円を購入した。
いざ出かけるという段になり予習をしてみると、意外と(失礼)見どころが多くスケジュールを立てるのに苦労する。
その上、女房殿には同行を断られ、まさに「みちのく一人旅」と相成った次第である。

スケジュールは6月30日に東京8:28発こまち号に乗り秋田駅12:37到着。
この日は秋田市内の寺社を廻りホテルメトロポリタン秋田に宿泊。

翌7月1日に弘前に移動し、終日弘前市内の寺社・史跡巡り。
この日は弘前国際ホテルに泊り、翌日も午前中弘前市内巡り。
三日目の午後弘前を出て八戸にて寺社を少し廻り、18時の「はやて」にて帰京。
かなりのハードスケジュールであったが、タクシーを効率的に使い予定通りというか、予定以上に充実した旅をすることができた。
訪ねた寺社・史跡を紹介しながら、旅の空で感じたことを書いてみたい。

新幹線が盛岡駅を過ぎると、ここから先は初めての鉄道の旅であるが、秋田までは一時間半かかる。
山と山との間の峡谷を縫うように列車は走り、車窓からは緑一色の世界。
しかし田沢湖駅を過ぎた辺りからは、なだらかな盆地や田園地帯が続き、思っていた以上に豊かな土地の広がりにびっくり。
大曲駅から進行方向が変わるが、新幹線ではここだけなのだろうか。

秋田駅に到着し、ホテルに荷物を預け、「稲荷うどん」で腹ごしらえをする。
タクシーで秋田市郊外の寺社めぐりにスタート。

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最初に訪れたのは太平山三吉神社である。
霊峰太平山の山頂に奥宮があるが、訪ねたのは里宮のほう。
673年に役の行者小角の創建とされ、坂上田村麻呂が東征の時に戦勝祈願をし、秋田藩主佐竹氏の篤い信仰を受けてきた古社である。
写真は鳥居から境内。

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祭神は大己貴大神、少彦名大神、三吉霊神。
東北、北海道に多い三吉神社、三吉講の総本宮。
豪華な社殿(写真)で、ちょうど茅の輪くぐりが設えてあり、今晩から翌朝が本番とのこと。
しかし境内は思ったほど広くはなかった。

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続いてタクシーはこの日で一番遠くにある補陀寺に。
創建は1349年で、山号は亀像山、曹洞宗の寺院。
周囲を樹木に囲まれて六地蔵の先に木造山門(写真)が建つ。
造りは質素であり、仁王像は修理中で御留守の様子。

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横長の木造本堂(写真)は1778年の再建、客殿、鐘楼、観音堂などがある。
住職さんより許可を得て、本堂内に入るが結構広い。
なお当寺は佐竹氏以前に当地を治めていた秋田氏の菩提寺。

続いては秋田市で一番の見どころである天徳寺に。