17日、梅雨の晴れ間に松戸市の本土寺に、紫陽花、菖蒲を見るため女房殿と出かけた。
二年前に一度訪ねて、その花の美しさに魅了されたものである。
地下鉄千代田線直通で常磐線に入り、北小金駅に下車。

駅を出て、長い松並木の参道を進むが、平日にもかかわらず老男老女で一杯である。
この人出を目当てにして、飲食店、お土産屋が結構並んでいる。

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ようやく丹塗りの山門に到着(写真)。
この寺はこの季節の紫陽花、菖蒲と共に、秋の紅葉も有名である。
その楓がこの季節、緑一色でこれまた美しい。

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入場料500円也を払って境内に。
本土寺は山号を長谷山、日蓮宗の古刹である。
この地はもと源氏の名門平賀家の屋敷跡であり、1277年の創建。
正面の木造本堂にまずお参りするが、本堂辺りはあまり人がいなくて静かである。
写真の本堂は14間四方。

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本土寺は池上本門寺、鎌倉妙本寺と共に、朗門の三長三本と呼ばれ、最盛期には末寺百数十を抱え、七堂伽藍が軒を並べていた。
今はかなり縮小したとはいえ、寺域一万坪の起伏に富んだ地形を生かして伽藍が点在する様は見事の一言。
本堂右手から裏庭の紫陽花群を散策して、坂道を下ると急に視界が開け菖蒲池が広がる(写真)。

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しかし何故か、今年の菖蒲の花の咲きが悪い。時期が少し遅すぎたのであろうか。
そういえば紫陽花の花も色づきに鮮やかさが欠ける。
これも時期であろうか、はたまた少雨のためなのだろうか。
写真は二年前、07年6月13日に撮ったもの。
香風盧から妙朗堂を経て、像師堂に至る廻廊と花々との調和がまた良い。
この季節、私のパソコンの待ち受け画面にしているが、大画面でも素晴らしい色づきである。

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像師堂の裏庭には池が廻らされ、真ん中に弁天堂が立っている。
また小型のハスの花が数輪咲いていた。なかでも赤紫の花が一輪(写真)。


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また紫陽花群が咲き乱れ、その先に新しい鉄筋五重塔が見える(写真)。
ここからの写真は人気があり、沢山のカメラマンが良いアングルを狙ってひしめいている。
しかし混んでいるのだから三脚は禁止にしても良いのでは。

帰りに、参道途中にある「船橋屋」にて、葛餅とあんみつを食べる。
しかしここのところ夜のハードスケジュールが続いたせいもあり、体調悪く早々に帰宅の途に就く。
二次会が続いたのと、酒中心で料理をあまり食べなかったせいもあろう。
往年の元気さはもう無いのだとつくづく感じる。