過日、坂東十二番札所の慈音寺を訪ねた。
東武野田線春日部駅で乗り換えて、二つ目の豊春駅に下車。
駅近くからの寺社を巡りながら慈恩寺に行くことにした。
ところが最初の海善院になかなか行き着けない。
この辺りは最近開発がどんどん進んでおり、道路も新しく出来たり、行き止まりも多く、その上、道が曲がりくねっている。
何度も通行人に聞きながらようやく探し当てたが、その前に近くの古い史跡があったので紹介したい。

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それは「やじま橋」という石橋で公園の一部に移築保存されている(写真)。
1737年に構築されたもので、すべて石で出来ており、橋板は大石18枚に及ぶ。
できた当時は粕壁(春日部)から岩槻に通じる唯一の橋であったとのこと。

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続いて海善院を訪ねた。
山号は別野山、真言宗智山派の寺院。
境内の敷地は結構広いが、塀などはなく開放的である。
質素な山門には大木が二本守るように植えられている(写真)。

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木造本堂の前には草花が手入れ良く植えられ、美しい野花を咲かせている(写真)。
そのほかには、庫裏、十三石塔がある。


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海善院の隣には香取神社がある。
細長い参道と駐車場の先に、質素な木造社殿と沢山の石碑がたっていた。
社殿前のずんぐりむっくりの狛犬がほほえましい。(写真)。

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ここからまた道を迷って、いったん豊春駅まで戻り、広い通りを北西に歩いてゆく。
まもなく見えてきた徳力小学校の手前にある徳力三社神社を訪ねた。
祭神は天照皇太神、月弓皇太神、宇迦能売命。
集会場のような拝殿の後ろにこじんまりした本殿が続く。
本殿は三間社流造で1858年の再建(写真)。
中には観音、毘沙門天、大威徳明王の三体の本地仏があるとのこと。

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すぐ近くに常福寺の大きな本堂が見える。
山号は慈眼山、曹洞宗の寺院。
石柱門を入ると立派な木造本堂が建ち、その真ん前は小さな庭園風に整えてある(写真)。
またしだれ桜が一本植えられていた。
案内板には室町時代の一石五輪塔があるとのことなので、住職に訪ねるも、拝観不可とのこと。

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さらに岩槻北陵高校から右折して、慈恩寺公園の北に位置する長命寺を訪ねた。
山号は龍慶山、天台宗の寺院。
狭い境内に本堂兼庫裏があるのみ(写真)。

続いては慈恩寺公園からいよいよ慈恩寺を訪ねることに。