午後から、今旅行のハイライトである故宮博物館を訪ねる。
北京の紫禁城や南京博物院などに収蔵されていたものなど歴代皇帝の収蔵物66万点を収蔵している。
日中戦争末期に、戦火を避けるため中国本土より持ち帰ったため、良いものはほとんどここに移されているという。新しい本館が2007年に完成し、見やすくなったとのこと。
台湾地元の人々に加え、中国人、日本人をはじめ各国の観光客が押し寄せている。
それでも今日は連休も終り、目当ての宝物はすべてゆっくり見ることができた。

ガイドさんの言によると、中国人、韓国人の観光客はマナーが悪く、博物館内でも大声で話し合っていて騒々しいとのこと。そういえば賑やかな一団が近づくとまず中国の団体である。

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特に気に入ったのは、翠玉白菜であり、原石の形と色合いを活かした見事なもの。また皇帝のおもちゃ箱も精巧で興味深い。
極小の象牙を初めとする彫刻には驚くほか言葉もない。
ガイドの説明付きで主な宝物はすべて見ることができたのは行幸であった。
写真は本館ベランダから本館を写したもの。

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続いては行天宮を訪ねた。
台湾でいう寺院であるが、日本のそれと違って、どの寺院の建物も煌びやかで屋根には派手な彫刻が乗っかっている(写真)。
日本の寺院は静寂で樹木が多いが、台湾の寺院には樹木がほとんど無いところが多い。
これらは死生観の違いにもよるのであろうか。

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特に珍しくまた日本と違うのは、いくつも机の上に沢山のお供え物が並んでおり、これはお参りした人がお供えをして終わったら、自分の供えたものを持って帰って食べるとのこと(写真)。
またお賽銭はなく、無料で長い線香二本を貰い、住所、名前、生年月日、願い事一つを言って、線香を後ろに一本、前に一本供える。
それからお御籤の竹を引き、かけらのようなものを二つ落として、表裏別々だったらお御籤の番号に相当するお御籤の紙を貰うという、ややこしい事をみんな無言でやっている。

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さらに境内には青い法衣を着たおばあさんが何人かいて、体の悪い部分を三本の線香で清めお払いをしてくれる(写真)。これも無料。
しかし日本のように賽銭やお御籤代金を取るような、また高額のお払い料金を取るような心貧しいことをしないのは見習うべきである。

この近くの地下道のようなところにある占い横丁を見学。各種占いのお店がずらり14軒並んでいた。
さらに足裏マッサージ体験をするが、痛がると漢方薬が売りつけられる。これが結構高いがついつい買ってしまった。
この後台湾名物スイートの試食をし、台湾シャンプーを体験。
夕食は梅子餐庁で台湾料理。
この後、士林夜市を見学。平日の夜にもかかわらず大変な人出であり、それも若い人がほとんど。
お店が並ぶ道の真ん中にも露店が並び、警察の手入れがあるとその逃げ足の速いこと早いこと。
この日も福華大飯店にて連泊。

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3日目の13日は、朝食後バスにて九份金瓜石の黄金博物館に行く。
かって日本統治時代に、日本によって開発された金山採掘場跡地が博物館になっている。
写真は博物園区内の景色。
この博物館の二階にある世界一大きい220キロの金塊が売り物である。
高さ世界一の台北101ビルといい、世界一が好きなお国柄である。

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ここの駐車場から正面の山肌に点々と住宅が建っているようにみえるが、これはお墓である。(写真)
先祖の墓をことのほか大事にする民族であり、実に立派で広いお墓が環境の良い南面にずらり並んでいるのは壮観。
現世の住んで居る住宅よりも立派なのではないかと思う位。

続いては九份観光に。