興徳寺を出て、新大宮バイパス宮前ICを歩いて横切るのに道が判らず苦労する。
ようやくICの北側に出て、216号線をテクテク歩き続ける。
清河寺五差路交差点を北に歩き、左手に入ってゆくと清河寺の境内に出る。

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清河寺は山号を大龍山、臨済宗円覚寺派の寺院で、1360年に足利基氏の創建。
広い駐車場が二箇所あり、老人ホームまである。
植木園のような植え込みの中、山門に向かって参道が伸びている(写真)。

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ところが木造本堂(写真)、書院、庫裏は真新しく素晴らしいが、その分情緒に乏しい。
この周辺の寺院は再建ラッシュといったところで、不況知らずの良いご商売ではある。
また鐘楼、鉄筋のお堂などもある。
大ケヤキの場所を墓参の人に聞くと、写真にある大木だろうと言われたが、実際は本堂の裏手にあるようだ。

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老人ホームの前の道を西に歩き、216号線を横切り阿弥陀寺を探す。
極めて解りにくく、ようやくのこと探し当てる。
山号は来迎山、浄土宗の寺院。
質素な造りの山門と民家のような建物が並ぶのみで、寺院の雰囲気が薄い(写真)。

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さらに近くの法光寺を訪ねた。
山号は照賑山、日蓮宗の寺院。
正直言って、今日訪ねた寺社は期待はずれのところが多く、幾分か足どりも重くなっていたが、遠くから法光寺の小ぶりな山門を見たとき、何故かホッとした気持ちを抱かせてくれた。
写真は山門から境内の樹林を望む。

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狭めの境内には、樹木が生い茂り、山寺の雰囲気が漂う。
質素な木造本堂には「祈祷道場」の看板が(写真)。
写真の右手の生い茂った大木はスダジイ。

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境内にあるというイヌツゲの大木を探すが、なかなかこれと特定できない。
大木の根元だけが残っていたが、どうもこれらしい(写真)。
段々と樹勢も衰えてきているようだ。
他に鐘楼があり、また姿のよい楓の木もある。

ここからバス停にと思ったが、川越線の指扇駅にで出ることにする。
途中、秋葉神社に立ち寄っても見たいため。
ところがここから駅までは結構な道程であった。
また歩いていて獣の匂いがするので、よく見ると牛舎があり、沢山の乳牛が飼われていた。
この牧場の南側に秋葉神社がある。

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秋葉神社の境内は樹木に囲まれて結構広いのにびっくり。
それもそのはず創建は天平年間と古く、関東総社であり、紀州徳川家の祈願所とのこと。
祭神は火之迦具土大神。
拝殿は古いが、本殿の方がかなり大きくまた新しい造りになっている(写真)。
帰ってから調べると、本殿は覆おれており、江戸期の建築で八ツ棟・三手先造で彫刻が見事とのこと。疲れていたため拝観しなかったことが悔やまれる。
神楽殿、社務所などもある。

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ようやく駅近くになり、とぼとぼ歩いていると、左手にお寺らしきものが目に付いた。
立ち寄ってみると福正寺であり、山号を慈覚山、天台宗の寺院。
白塀に囲まれて木造山門、鐘楼、瑠璃殿、また木造本堂の前には芝生が張ってあった(写真)。
ここは「さしおうぎ薬師」として信仰されている。

ようやくにして指扇駅に到着。
この日は川越線の三駅をジグザグしながら歩いたことになる。
今日の寺社廻りは古木、大木を訪ねての感があるが、これらも次第に枯れたり切られたりで無くなりつつある。悲しい哉。
久しぶりの遠出ながら21000歩の道程であった。
明日の腰痛が心配だが逆療法ということもあるし

後記
翌日は腰の痛みが治まっていた。
やはりしっかり使わないと駄目だということなのかな。