京王井の頭線、西永福駅より電車に乗り高井戸駅に下車。
環八を南に歩いて吉祥院を訪ねる。

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26 吉祥院
宗派 天台宗
山号 象頭山
創建 明治16年 並木卓善
本尊 不動明王
住所 杉並区高井戸西1-5-44
環七からの細い参道の先に質素な赤い木造山門がある(写真)。
境内はそんなに広くはなく、創建も極めて新しいが、この寺独特のおどおどしい雰囲気が漂う。

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中央の木造本堂は屋根が異様に縦に長く、1806年築をここに移築したもの(写真)。
本尊は「高井戸不動尊」と呼ばれる。
本堂前には溶岩の台に「セイタカ童子」「コンガラ童子」が二体立っている。

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成田山を模した築山には、不動尊像や童子像がびっしりひしめいており(写真)、これがこの寺の独特の風情をかもし出している。
その他、水子子育て地蔵堂、延命地蔵堂、御嶽社などのお堂が並んでいる。

今度は環八を逆に北に向かい、五日市街道を右折して1km位歩くと、右手にこんもりとした樹木が見えてくる。春日神社と慈光寺の境内が接してある。

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27慈宏寺
宗派 日蓮宗
山号 井口山
創建 1673年 慈宏院日賢上人
本尊 日蓮像か
住所 杉並区宮前3-1-3
石柱門を入ると境内は大木など樹木に囲まれ(写真)、整然とした美しい庭園風。
それにしても都内の真ん中で、これだけ広い境内を今なお維持しているのは並大抵ではなかろう。

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本堂は鉄筋ながら優美な形であり、周囲の風景と良くマッチしている(写真)。
昭和47年再建とのこと。
日蓮像は「荒布の始祖」と呼ばれている。日蓮が伊東に流されたとき。日朗上人は供を許されず、鎌倉で日夜その無事を祈った。その時浜辺に、荒布をまきつけた流木が流れ着き、それで日蓮上人像を二体彫った。その坐像の一体は妙法寺(過日訪ねた)に、旅立ちの立像が当寺の「荒布の祖師」像との伝。

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本堂前には楓の大木が一本、形の良い枝葉を広げている(写真)。
楓でこれだけ見目形の良いのは少ない。紅葉の頃はさぞかし幻想的な美しさであろう。
また「多羅葉の木」が沢山の葉をつけていた。過日訪ねた大徳寺塔頭の興臨院で見かけたばかりであり、妙な懐かしさを覚えた。

ここから南に真っ直ぐ歩いて富士見ヶ丘駅に。
井の頭線で渋谷に出て、東横線自由が丘の「満月」で反省会をする。
京都で修行した板前さんの美味しい料理で舌鼓。
次回は5月6日を予定。