下高井戸八幡神社の境内を出て北に向かって歩き、神田川を越えると閑静な住宅街が続く。
西永福駅の踏み切りを越えると左手に理性寺がある。

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24理性寺
宗派 法華宗陣門流
山号 法真山
創建 1654年 大久保中守忠辰、忠陰兄弟
本尊 十界諸尊
住所 杉並区永福町3-56-29
入り口には石柱が立ち、奥に鉄筋の赤い柱の山門がある(写真)。
間口は狭いが、境内は結構広い。

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境内の正面に立派な木造本堂が建ち、左手に大黒天堂がある(写真)。
大黒天堂には「火伏せの大黒天」が祀られており、12cmと小さいが日蓮作と伝わる。
裏の墓地には赤い法界万霊塔があるほか、石碑、石仏も多い。

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さらに井の頭通りを横切り、方南通りを東に歩いてゆくと大宮八幡宮の境内の樹木が見えてくる。
25大宮八幡宮
祭神 応神天皇 仲哀天皇、神功皇后
創建 1063年 源頼義が八幡神を祀ったのが始まり
住所 杉並区大宮2-3-1
大江戸八ヶ所八幡宮の一つで、その境内は15000坪で武蔵野の面影を今も残す叢林が広がる。
その神域の広さから「多摩の大宮」と称され、秩父神社、大宮氷川神社と共に武蔵野国三大宮とも言われた。
写真は南参道の鳥居。

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神門の手前、右手に多摩清水社があり、真清水が湧き出している(写真)。
「広き野に 霊の清水の あるところ」青畝


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神門を入ると正面に総檜造りの本殿が建つ(写真)。
社殿は昭和40年に鎮座900年を記念して再建されたもの。
参拝しながら拝殿内部を見ると、床はフローリングであった。
社殿の左右には大宮天満宮、若宮八幡、大宮稲荷などの社が並ぶ。

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何しろ広い境内であり、末社や建物も多いが、鬱蒼とした樹木の中、静寂かつ荘厳な雰囲気が漂う。
宝物殿には秀吉の禁札、由比正雪の絵額なども保存されている。
写真は神門、社務所など。

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境内の北側には善通寺川が深い谷を刻み、流域一帯は公園となっており、柔らかな新緑がまぶしい(写真)。
この地は大宮遺跡で方形周溝墓の発掘地でもあり、川を挟んだ松ノ木遺跡も縄文弥生の土器などを出土している。
古代から開けた聖なる土地であったらしい。

また西永福駅まで歩いて戻り、電車に乗り次の吉祥院を目指す。