観泉寺から東に向かって閑静な住宅街歩いてゆくと、ほどなく妙正寺の山門に出る。

19妙正寺
宗派 日蓮宗
山号 法光山
創建 1352年 日祐上人
本尊 十界諸尊
住所 杉並区清水3-5-10

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木造山門前はまるで禅寺のような岩と植栽の植え込み(写真)。
その端正な門構えと門前が好きである。


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境内には鬱蒼と樹木が茂り、その中に木造本堂が建つ(写真)。
ただ3月ではその情景は無理なので、写真は以前に尋ねた05年10月11日のもの。
また江戸期には5石の朱印寺だった。


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西側にも門があり、鐘楼も建っていた。
この季節は樹木は葉を落しているが、椿が咲いていたので、本堂を入れてパチリ。


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また三十三番神堂(写真)が建つが、法華経守護である天照大神、八幡大神、春日大神など三十番神を勧請して祀る。
1859年の再建建物。
瘡守稲荷、大黒天、鬼子母神(安産の神)、弁財天などの祠もある。

続いては蓮華寺へと訪ねるがそれは次回にして、ここで私が以前に訪ね廻った杉並区の寺社を総括分析してみたい。
訪ねた寺社の総数は130寺社。
その内寺院は83寺院と、この区では寺院が相対的に多い。
寺院の宗派別内訳を見ると、曹洞宗が26寺院と、圧倒的に多いのが特徴。
続いては浄土真宗が16寺院で、その内訳は本派が10、大谷派が6寺院。
同じく日蓮宗が16寺院。
真言宗が10寺院、その内訳は豊山派が5、室生寺派が2、高野山、大覚寺、智山派が各々1寺院であった。
その他浄土宗5寺院、天台宗4寺院(うち天台真盛寺派が1)、日蓮正宗2、法華宗1、臨済宗妙心寺派1、単立が2寺院であった。

神社を見ると特徴的なのは八幡神社が5社あり、中でも井草八幡宮、大宮八幡、荻窪八幡と大きな八幡神社が区内に三つもあるのが目立つ。
その他、稲荷社は大小合わせて11、弁財天4、天祖3、熊野3社で、氷川神社は一つであった。
単なる分析だけであるが、何故なのかは歴史的なものもあり、また最終的に他の区すべてとの比較検討が必要であろう。それは今後に譲るとしても、結果が楽しみでもあり、また一方では本当に違いが出てくるのか不安でもあるが。