立法寺の墓地を見ながら歩いていると、すぐ右に東円寺の墓地が広がっている。
10東円寺
宗派 真言宗豊山派。
山号 医王山 院号 悉知院
創建 1573年 開基は祐海法印
本尊 薬師如来
住所 杉並区和田2-6-6
境内は広く、塀を廻らせた新しい鉄筋山門が迎えてくれる。ただ開かずの門である。
きれいに植栽が施された広めの境内の中央に木造本堂が建つ(写真)。
本堂右には鉄筋3F建ての客殿があり、また鐘楼もある。
本堂左手には観音堂、稲荷社がある(写真)。
観音堂の聖観音像は江戸三十三観音の第十九番札所。
他には弁天堂があり、また1344年と1386年銘の板碑が保存されている。
また少し離れた境外飛び地に、不動堂がある。
訪ねると大山不動尊とあり、大山詣の道標になっていたとのこと。
中を覗くと、石祠が三基安置されていた。
本郷通りに出て西に向かうと、立正佼成会の高い尖塔がそびえ、この辺り一帯は立正佼成会の建物が立ち並び、一種独特な町並である。
環七の信号を渡り、なお西に歩くと、熊野神社の樹木が見えてくる。
11堀ノ内熊野神社
祭神 大屋津姫命、五十猛命、抓津姫命
創建 1267年 熊野三山を勧請
住所 杉並区堀ノ内2-6-6
石鳥居は1808年銘のある古いもの(写真)。
石鳥居のすぐ左に稲荷社、第六天神社が合祀された社あり。
境内は結構広く、鬱蒼とした樹木が茂る。
正面に社殿(写真)があり、総檜造りの本殿は1857年再建されたもので、精緻かつ豪華とあるが覆殿で覆われ、内が見えないのが残念。
また旧幣殿を神楽殿に改築して残し、他には社務所もある。
またこの地は縄文遺跡跡地でもある。
続いては大円寺、和泉熊野神社、龍光寺を目指してゆく。