「寺社廻りと映画鑑賞と旅、時々お酒」のブログを終了し、パート2として本ブログを新装開店した。

先日、八王子市の上川・川口地区の寺社を巡ってみて期待以下だったので、またまた埼玉県に戻り、一番端っこの栗橋町、白岡町の寺社を訪ねることにした。
いつもより少し早く出発、といっても10:30で普通の人よりも遅いが、JR湘南新宿ラインで一気に白岡駅に到着。

白岡町は人口5万弱であり、人口増加率が極めて高い。
白岡町の地名の起こりが「白岡町役場ホームページ」に出ており、訪ねた寺社とも関係するので抜粋してみた。
一説には、正福院貝塚の貝殻が元荒川方向から見ると、太陽の光で光輝いてみえる岡という説。
また白岡八幡宮の縁起に「平安期849年、慈覚大師がかの地に来て八幡宮と正福院の阿弥陀薬師を祭祀した。その時大師の前に三羽の白い鳩が舞い降りた。それを見て白鳩の住める白岡と命名した」という説があるとのこと。

白岡駅から街を眺めると、まだまだビルや高層マンションが少ないため、見通しがよく心安らぐ。
駅前から静かな商店街を北西に歩き、大通りをひたすら西に向かって八幡通りを進む。

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まずは牛頭神社を訪ねる。
小さな空き地に、木の鳥居、赤い祠、それに樹木が一本とベンチがあるのみ(写真)。
1837年に流行した天然痘の退散祈願のため祀られたとのこと。
7月には祭礼「新田の天王様」がある。

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さらに西に歩くと白岡八幡宮の鳥居に突き当たる。
849年に創立され、祭神は応神、仲哀天皇、神功皇后。
写真は正面石鳥居から拝殿を望む。

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1062年には源義家が奥州征伐の折、戦勝祈願で立ち寄った。
また1195年には源頼朝が社殿を造立させ、源氏の氏神としてあがめたという古社であり、格式を持つ。
拝殿は鉄筋で新しいが、本殿は木造(写真)。
また真新しい神楽殿、社務所が並ぶ。

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広い境内には、本殿裏に猿田彦、稲荷、日枝、三峰の境内社が並んでおり、ほかに赤い神馬神社、鐘楼まである。また天満神社の予定地も確保されていた。
面白いのは赤い屋根の付いた手水場で、背中合わせに井戸までついている(写真)。


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八幡宮を出て、左折し北に向かってゆくと正福院の境内にぶつかる。
山号は白岡山西光寺、真言宗智山派の寺院。
849年に慈覚大師が草創し、大師作の伝薬師如来が本尊。
写真は赤い山門前のゆったりした眺め。

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その山門前に立派な宝筐印塔がドンと立っていた(写真)。
1713年に造立されたもの。
また境内の一角には梅が数本植えられ満開であった。

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境内は植栽が手入れよく並び、その中央に木造本堂が建ち、右手にくすんだ朱色の鐘楼がある(写真)。
なぜか梵鐘には宮沢賢治の詩が刻まれているという。


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さらに境内の一角に「ひぐらしの丘」と称した塚があり、ここにもなぜか室生犀星の「靴下」の詩碑が立っている。
また裏手の墓地一帯には貝塚があったとのこと。

続いては興善寺を訪ねる。