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手話と出会わせてくれ、「そのままの自分でいいんだよ」とわたしに教えてくれたのは、授かった3人の子どもたちです。
わたしと同じ難聴で生まれてきてくれた子どもたちが、大阪府立生野ろう学校(現・生野聴覚支援学校)・大阪府吹田市立第二小学校難聴学級へ通うことになり、そこで素晴らしい先生方との出逢いと手話の世界へと導いてくれました。
▪︎1994年 手話と出会う
▪︎2002年 コーラスグループより依頼を受け、歌詞の手話翻訳を始める
▪︎2005年 絵本読みに手話をつけ始める
▪︎2011年 全国手話検定1級合格
きいろぐみ(代表・南瑠霞さん)の手話パフォーマンス講座受講
▪︎2013年〜 ソロ手話うたコンサート、手のひら教室を始める
▪︎2016年〜 大阪府生野聴覚支援学校にて声と手話での絵本読みがスタート
生まれつきの難聴を、はっきりと自覚したのは小学2年生の時でした。
病院で「この子は普通の人の半分くらいしか聞こえていません」と言った医者の言葉が、
「この子は普通の人ではない」と言われたように感じ、当時のわたしにはただただ悲しかったです。(今なら、普通ってなんじゃい!って思えるのですが)
医者に何か言われている母に申し訳なくて(わたしには、母が医者に叱られているように見えていました)
「きこえにくい、って嫌だ。こんな自分はダメだ」と思ってしまいました。
きこえにくい自分、を受け入れることが出来ないまま、わたしはその後も聞こえる世界で、聞こえるふりをして、育ちました。
悲しみや申し訳なさを抱えたまま自分に自信がなく、当然まわりの人に難聴であることを伝えることもせず、ごまかし笑いを鎧にして…。
『これが私』
耳がきこえにくいので、声を聞き取るだけでは、聞き間違いや聞き漏らしがあります。
マスクで口の形が見えない時、言葉は全く聴きとれません。
口の形、指差しや身振り、文字など、“見えるコミュニケーション”があるととても安心です。
手話は、そんなわたしをそのまま受け止めてくださるたくさんの方々に、出逢わせてくれます。
いただくご縁が節目となり、学び、進み、拡がり、また次のご縁へと繋がってゆくこと、とても有難く思っています。
出逢いの時からずっと、寄り添い励まし見守り応援くださる方々がいてくださることは、何よりの支えになっています。いつも本当にありがとうございます。
私にとって、手話は“本当の自分”と出会わせてくれたもの。特に手話うたを奏でている時は、わたし自身の魂が喜んでいるのを感じます。
そして、
手のひらに言葉をのせてお伝えしている時、目の前の人もまた、笑み溢れ、時には涙を流されながらも、温かなお気持ちになられているのを感じます。
手話で幸せを感じながら、幸せのお手伝いをさせていただけることは最高の喜びです。
『単発参加型の手話イベント・手話教室』
《きこえない人、きこえにくい人、きこえる人、みんな一緒に楽しい時間》が増えていきますよう、手話の魅力・言葉の豊かさを楽しくお伝えしてまいります。
◆歌のこころを手のひらにのせて、手話で奏でる手話うたコンサート
→歌は言葉。言葉は愛。寄り添い、慰め、励まし、チカラをくれる言葉たちを手のひらにのせて奏でます。
きこえない人は「はじめて音楽を楽しんだ!」と喜ばれ、手話を初めて見るきこえる人は「歌の世界が絵のように空中に描かれる手話の素晴らしさに心打たれた」と感動してくださいます。
◆声と手話での絵本読み、ふうちゃんのてのひらえほん
→「きこえの程度」「手話の経験」を問わず、みんなが一緒に楽しめる絵本読みをしたくて始めました。絵本が好き、人が好き、手話が好き、ご参加者さんそれぞれの“好き” が広がり繋がる時間です。
◆歌と絵本を通して手話の楽しさをお伝えする手話入門てのひら教室
→手話を習ってみたい、習った手話を忘れたくない、手話で通じ合う時間を過ごしたい、手話で表現活動をしたい、そんな気持ちをフォローしてくれる単発参加OKの手話教室があるといいな。と、思っていました。なかなか見つからないので、自分で始めました。
気軽に手話と触れ合えるチャンスが、いろんな人にいろんな形で、訪れるといいなと思っています。
これまで出逢った たくさんのみなさまと
これから出逢う たくさんのみなさまに
こころからの愛と感謝を込めて。
お会いできる日を 楽しみにしています。
手のひらコミュニケーション
藤岡扶美