ごきげんよう。
寺社で授与された御守りや破魔矢は大体、1年間を目安に返納するかと思います。因みに、お返しする際にはその授与品と同額程度のお金を納めるのが良いようです。しかし、私の家族は違います。毎年、新たに破魔矢を頂いて来るのですが、昨年の物は神社に納めずに床の間にある破魔矢用の壺に入れるのです。その数、裕に20本はあるかと思います。1年間御守り頂いたのに、御礼はせずに羽根はバサバサ、埃まみれにして、神様から頂いたものなのに粗末にしている状態なのです。このような状態だと返って障りが出るとの見解もあるようなので、私は嫌なのですがコミュニケーションの断絶している我が家ではそれを伝えることも出来ません。以前、私は認知症で入院中の伯母のために伯母の鎮守神社で御守りを頂いて来たことがあります。しかし、事故防止のためか私物の持ち込みは一切禁止されていて伯母の側に置くことは叶いませんでした。しかし、我が家にはご先祖様コーナーのような場所があるので、御守りはそこに置かせて頂きました。しばらくしたある日、ふと見たら御守りが無くなっていました。私は直ぐにピンと来て、母親に返すように言いました。すると自分の化粧ポーチを持って来て、なんとそこには30個くらいの御守りやら根付が付いていました。破魔矢同様、お願いばかりしてその御礼をしない姿を見て私は母親の心の闇を見た気がしました。そして私に盗った御守りを返す時には悪びれることもなく笑顔で『もう治ったの?』と聞いて来ました。私にはその神経が理解できませんでした。
それではごきげんよう。