今回の お芝居「幻峠」は
撮ってないんで 以前 弁天座での
公演の時 更新してたんで
再更新します。配役も懐かしいんで
どうぞ観てくださいませ(笑)
パソコンで見られる方は画像を
大きくしてくれはったら全部
写ってますので 宜しくお願いします。
三河家劇団 お芝居
「幻峠」です。この日は
京 華太朗さん主役の日です。
舞踊も「華ちゃん七変化」で
賑わいました。写真掲載は
座長の許可をいただいております。
千代鶴(お千代)・・・美河こもも
千代鶴のオカン・・甘田千恵子
「お千代 あんた 油屋さんの
所にお嫁に行きや あそこに
行ったらお金に困らへんで」
「おっかさん ウチ せいさんと
一緒になりたいんや」
なんや かんや話をしてますと
せいさん・・・美河賢太郎。
そこへ せいさんが来ました。
千代鶴の彼氏です。
「お千代ちゃん。やっと50両
持って来れた。ワテ真面目
やから旦那様が貸してくれ
「女将さん。50両持ってきたら
お千代ちゃんを嫁にくれると
「お千代ちゃん 旦那様が
所帯をもったら暖簾分けも
してくれる ゆうてるねん
二人で頑張ろなワテ真面目やさかい」
その間に オカンは持ってきた
「ほな・・女将さん いつお千代
ちゃんをもらいに来たらええんですか」
「50両持ってきたらいつでもどうぞ」
「いや・・持ってきたやん」
「もろてまへん ここにないやん」
「騙したなぁ くやしい」
女将さんにかかって行きましたが
せいさん弱っ・・。
逆に女将さんにやられてます。
放り出されたせいさん。
せいさん・・・弱っ。
「弱い男には弱い男の意地が
ある・・後でどうする 覚えて
おいで」捨て台詞を言って
は水臭いねぇ あんたは捨て子
で私が拾って育てたんや」
「ほんまかいな それは
知らなんだ。ご恩返しにおっかさんの
言う通り油屋さんにお嫁に行きます」
「そうか ほんならワテが油屋さんに
先に行ってるさかい あんた
着替えて後からおいでや」
オカンの影の声
「うふふ お千代育てて良かった
わぁ。油屋さん500両くれるって
ゆうてるねん。ワテ 一生お金に
困らへんわ グフフッ」
「油屋さんにお嫁に行くなんて
絶対に嫌や。せいさんに
ウチが捨て子やったとか
色々書き置きして 死のう」
せいさんに書き置きをかいてる
お千代です。
そこへせいさんが包丁を
持って仕返しに来ますが
女に化けた弁天の吉五郎
・・・京 華太朗。
がなぜか 現れます。
(たぶん ここに盗みに入って
たんでしょうね)
「やめなさい この人は
色々事情があって今 あなたに
書き置きしてまっせぇ」
「読んでみいや・・・」
「ほんまや・・こんな事情が
「お千代ちゃん ワシあんたの
ほんまの親 知ってるで。
教えてあげるから行っておいで」
「ほんまでっか?おおきに
行ってきまっさ」
せいさんとお千代を逃がして
その時に帰ってきた女将さん
を殺めてしまった弁天の吉五郎
「ちょっと・・女将さん・・・
あれっ?・・死んでるやん」
「うっそ~~~~。
そんなつもり全然なかった
のに 死んでるやん
舞台は変わりましてここは
幻峠にある炭焼きの重作さんの家
目明し佐太郎・・奧村さん。
重作の娘おのぶ・・美河伊代香
「すんまへん 炭焼きの重作さん
の家はここでっか?」
炭焼きの重作・・三河家桃太郎座長。
「ハイハイ ワテが重作ですが
何の用でっか?」
ここで客席の空気がかわります。
さすが桃太郎座長。
「ワテ 江戸から来ました目明し
の佐太郎ゆいまんねん。大事な
話があるさかい お人払いを
頼んます。」
「えっお人払い?」
客席の方を見て「皆様すいませんが
ロビーに出てくれますか」
私の方を見て「ちょっとくぅちゃん
出ていってくれる?」
奥村さん あわてて
「くぅちゃんじゃないでしょう
お芝居の上の事でしょう ほんとに
もうっ」
「ワテは人殺しの犯人を
追いかけてここに来たんです。
たぶん あんたの子供が犯人
やから ここに帰って来たら
すぐに番屋に知らせておくれ」
佐太郎が帰った後
せいさんと お千代が重作に
会いにきました。
「お前は ワシが捨て子を
殺しの疑いが あるねん
番屋へ行って疑いを晴らしてから
親子の名乗りをしょう それまで
「お千代 疑いはきっと晴れる
それから又 ここに来よう」
「姉ちゃん行かないで」涙ながらに
訴える おのぶ。
それを必死で止める重作。
「お千代ちゃん つらいだろうが
疑いはきっと晴れるから
家のほうで 物音がしたので
「おとうちゃん 俺や」
「あれは 家出しよった
吉やないか?」
「吉・・・ようかえったなぁ
元気やったか?」
「ええい あかん あかん。
親に迷惑かけて家出した息子
なんか・・おまえなんか
きゅうりきっての勘当したのに
なんで戻ってくるねん
手で叩いたら ワシの手が
痛いから これで叩いたる」
「あかん・・・叩かれへんわい」
ここで「きゅうりきっての勘当」
の意味を・・・
きゅうり・・つまり 9里(約36km範囲)の
円形から中に入ったらダメと
言う意味です。9里の中心は
親の家です。
「お父ちゃん 親に迷惑かけた
俺やけど・・ひとつ ええ事
したんやで 妹のお千代が
見つかって ここにほんまの
親がいてることを教えてあげたんや
せやけどそのために色々あって
お千代の育ての親を殺して
そこへ目明しの佐太郎が
せやのに ここでやっと
兄妹の名乗りをあげる事
「ささっ・・吉さんが償いを終えて
帰って来るのんを待ちましょう」
手ぬぐいを お縄にかぶせて
隠してやるお千代。
償いを終わって帰って来るのを
目標に 引っ立てられる
所々の桃太郎座長のアドリブ
で 楽しい場面もありました。
ほな 次にいきまぁす(^∇^)