三日月夜のほたるのお話

三日月夜のほたるのお話

何でもない普通の人間の、他愛ない独り言のようなお話です。
好きなことを好きなときに、心に添って綴っていこうと思います。

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劇団ベイビーベイビーベイベー× 劇譚*華羽織

対抗試合公演『信長ピンポン』

 

2022年2月25日・夜

 

舞台を観た後。

普段と変わらぬ日常を送っているようで、実はその日常のふとした瞬間に無意識に様々なシーンが浮かんで、ロス、、、というよりはまだ淡い夢の中を漂っている心地になる。喜怒哀楽、、、物語によってその漂う割合は違うけれど、今回はどのシーンを思い出してもくすっと笑って思い出すことがとても多い。

 

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(直後に呟いた感想と被る部分がありますがご容赦を)

 

ほんっとに楽しかった!(語彙力皆無)

 

公演名だけ伺ったときには展開が謎らだけで頭の中に「?」がたくさん浮かんでた。あらすじを読んで、本能寺で死を覚悟した瞬間にピンポン玉が降ってきた信長の顔を想像して吹き出した。読み終えて物語の糸口が見えたけど、さてどう絡んでいくんだ?と妄想が膨らんでドキドキしたのを思い出す。

 

観終えて。

 

確かに少年誌で長期連載されてたんじゃないか?と思うくらい、スポ根を軸に、歴史、殺陣、淡い恋、男で一つで高校生の2人の子供を育てる不器用で優しい親心、生徒同士の友情だけじゃなく教師×生徒、教師×教師それぞれの立場での関係性、、、

なんと盛沢山な、と。(150分...「2.5」時間、なるほどと勝手に思ったり♪)

 

公演時間が短く感じられるほどなのに全ての人物描写がとても丁寧で繊細で分かりやすく、展開の速さもとても心地いい。現れた信長との通学やよしのりと月子のデートシーンは、ウエストサイドストーリーやサタデーナイトフィーバーを彷彿させて、舞台なのに映画のようなミュージカルのような...とても素敵でかっこいいし!(例えが古くてごめんなさい💦)

試合のシーンは言うまでもなく、例えばラケットを刀に持ち替えても瞬時に当たり前のようにスッと扱われるのにハッとしたり、卓球部員の紹介は個性豊か過ぎてとにかく面白い。そこに部員を鍛え上げる西高の鬼コーチが女性で信長側の彼女の名前が「森」。鬼と森=必然的に脳内は鬼武蔵だ・・・と思ったり。よしのりの父はどこか懐かしい昭和の、不器用で言葉少ない優しい父の印象を。(「親なんだから子供の願いは全て、叶える」と言い切った台詞がとても好き。)

 

 

現代に現れた信長にはめちゃくちゃ親近感を覚えつつ、ふと見せる「魔王」の瞬間に決して心許せないなと感じたり。対して志半ばで同じように現代に飛ばされながらも、冷静に事を為そうとする光秀の在り方は彼らしいと。現代で刀を構え信長を見据える横顔がとにかく嬉しそうにニヤリとしていた気がする。

 

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熱くて面白くて、少しほろ苦く、時に甘く、

懐かしくて、新しくて、すっごく楽しかったです!!

 

高校も短大も女子高だったから、実際にはこんな風に熱く応援することはできませんでした。けれどあの頃憧れたこんな学生生活を思い出して青春だったなぁと(^^;)

 

劇団ベイビーベイビーベイベー様と劇譚*華羽織様

とても素敵な「対抗試合公演」をありがとうございました。