ご当地戦隊テンキンジャー・ピンクの独り言 ~転勤族妻のブログ~

ご当地戦隊テンキンジャー・ピンクの独り言 ~転勤族妻のブログ~

 転勤族との結婚を機に、ご当地戦隊テンキンジャー(メンバー=レッド(旦那)・ピンク(私))に結成しました。
 その土地での出来事、転勤族の妻・主婦として感じたこと、夫・レッドの死闘、他愛もないこと・・・数々の戦記を書き綴っていきたいと思います。

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タクシーに乗ってしまえば、病院までは1、2分で到着する。

夜間のインターホンを押すと、年配の助産師さんが出てきてくれた。
2階へ上がり、病室に荷物を置くとまず分娩室に案内された。
台に上がり、助産師さんの内診を受けた。
結果、破水で間違いはないとのことだった。
「痛みはあった?…あっ、この子が今答えてくれた。左側のようね」
私のお腹を確認するように触りながら助産師さんが言う。
ベテラン助産師さん、といった雰囲気でまるでお腹の中の赤ちゃんと会話しているかのようだった。

荷物を置いた病室に戻ると、陣痛促進剤の使用に関する同意書を渡された。
破水すると胎児と外界との接触が起こり細菌感染のおそれがあるため、促進剤を使用してなるべく早くお産を進めるとのことだった。
念のため、抗生剤も渡された。

いつのまにか、空がうっすら明るくなってきた。

夫と2人、特に会話を交わすこともなかったが、お互いに、いよいよだ、という気持ちだったと思う。
助産師さんが言うには、この日の午後3時頃には生まれるのではないか、とのことだった。
この日は火曜日で平日の為、夫は仕事がある。出産に立ち会う為に欠勤するかどうか、少し話し合ったが、いつも通り出勤することになった。
もともと、特に立ち会い出産を希望しているわけではなかったので、 夫を送り出した。
午前5時半ごろには、規則的な痛みを少しずつ感じるようになってきていたと思う。