子育て父ちゃんの絵本講座♪のブログ

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日曜日にこやまとしのりさんの陰陽五行のお話を聞き、大変面白かったため触発されて…

絵本と陰陽五行説
名作といわれ読み継がれている絵本には結構東洋思想的なものが含まれている。

福音館書店刊『のろまなローラー』(小出正吾 さく 山本忠敬 え)はまさにそうだ。陰陽、五行、易の思想がしっかり入っている。

内容はローラーがゆっくり道を舗装していると、
青いトラック、黒い自動車、ピンクのスポーツカー?に順々にローラーをのろまだと馬鹿にしながら追い越す。
その後山道でトラック、自動車、スポーツカーは順々に故障して立ち往生。道が舗装されていなかったからだ。
ローラーが追い越した後、トラック、自動車、スポーツカーが順々にローラーに感謝を言いながら追い越していく。
ローラーは舗装を終え、戻っていく。。。

以上ですが、ざっくり言うと、

ローラーは陰、追い越した三台の車は陽。
陰は水平。絵本ではずーっと地をならします。
三台の車は大きさは大中小ありますが陽の度合いを表しています。順番に剛強速を表しているようです。陽は燃えやすく冷めやすい。なので最初は勢いがあってもすぐなくなります。追い越した後、故障という場面で陽の特性をしっかりおさえています。

五行に当てはめるとローラーは土、トラックは木、自動車は水、スポーツカーは火。見事に五行の色分けが各車にされています。(性格も五行に相応しています。)
この中に出ていないのは金ですが、車は金属から出来ているのですから、金はもう登場させる必要がなかったのです。この絵本の中には五行すべてがあらわされています。そして五行の中心は土です。ローラーが舗装することにより、車たちは最終的に快適に運転できるようになる、というのも絶対意識したでしょ!ってくらい出来ています。

ちなみに数はあまり勉強してないですが、
少し述べておきます。
この物語は三回繰り返しが三回出てきます。
ローラー追い越される場面が三回、
追い越した車が故障する場面が三回、
感謝しながらローラーを追い越いこす場面が三回。3×3=9回。

3は万物を生み出す数、9は陽の極み。

三は浸透しやすい数。
願望実現には重要な数。
そして聞き手が安心感を得やすい数なのだそうです。絵本の名作の多くがこの三の魔法を使っています。

蛇足で風景に余白があるのは水墨画と同じように、余白から景色を各々想像できるよう、必要最低限の絵にとどめておく、というのもわかりますか?ぐりとぐらはだから名作なのです。

のろまなローラーの文は韻を踏んでおり、七五調?なのかな?そんな陽数も駆使し、心地よいリズムの中、心の深いところに浸透していくように苦心されています。

この作品を易経で言えば陰が陽を生ずる、という坤為地(こんいち)の卦を暗に示唆しています。

こんなに東洋思想盛り沢山なんですよ!絵本は!
でもそんな意味説明せずに楽しく絵本は読み聞かせてくださいね♪

こやま先生が来年絵本と東洋哲学の講座をされるそうなので私よりもっとディープな東洋哲学が聴けるでしょう!氣になった方は参加してみてはいかがでしょうか!

マニアックな絵本講座、オレ、いけるかも…(笑)
次回は絵本講座体術編を予定しています(笑)