今回は、春夏シーズンでは毎年好評の「Tropical」シリーズの「アイリッシュリネン」で作製したスーツの紹介です。
観測史上、最も平均気温が高い7月となり“地球沸騰”という言葉が流行った昨年の暑さを上書きし、2年続きの過去最高を記録して、身体に堪える危険な暑さが続きながら8月へと突入して、曇っていても湿度が異常に高く、少し外に出ただけでも汗が噴き出て、麻のハンカチが手放せない毎日が続いている中、今週あと3日をなんとか乗り切って、“夏季休暇”明けには異常な暑さが和らいでくれることを願っています。
このジャケットをお借りした方は、昨年の10月に「極上カシミヤのジャケット」を協力していただいていて、その時にも書いていますが、一昨年の10月に紹介した「超極上・カシミヤのポロコート」の時に書いた、超極上「カシミヤ100%」を最終の約70%OFFの“超お値打ち価格”がきっかけとなり、初めて弊店“TENJINYAMA”に来店され、ご希望のネイビー色はブログにも書いていますが昨年在庫が無くなっているので、代わりに“Ermenegild Zegna”社をお勧めし試していただき、クラシックなフォルムと着心地を気に入って、今シーズンは春夏シーズンのド定番素材「アイリッシュリネン」に挑戦していただくことになりました。
この素材は、春夏シーズンになると何回もしつこく書いていますが、「アイリッシュリネン」と言えば本場アイルランドの“SPENCE BRYSON”社の一番グレードの高い「Tropical」シリーズで、ヘビーウエイト370gの重さがあり、しっかりと目が詰まっている為、リネン素材特有の皺のなり方も独特で、使い込むほど麻本来の味を引き出してくれる、近年のカジュアル傾向が勢いを増して進んでいる中で、“天神山流”でしつこく提案し続けているクラシックでエレガントな“正統派スタイルの着こなし”には欠かせない貴重な夏の定番素材ではないでしょうか。
モデルは、近年好評な衿幅が大き目でゴージラインを低くしたクラシック感の強い「NCRC」(オールドカラチェニ)を使い、シングル3ツ釦段返り、ジャケット単品も意識して8mmステッチを施し、3パッチポケットのサイドベンツにして、スラックスはスタンダードに2プリーツにしています。
今回のコーディネイトは、ストライプのラウンドタブカラー・クレリックシャツに、三者混チェックのネクタイを締めて、パイピングのリネンチーフをスクエアーに飾り、靴は“天神山オリジナル”で作製した濃茶スムースレザーのタッセルスリップオンで決まりですね。
前にも何回か書いていますが、毎年好評の「アイリッシュリネン」の「トロピカル」シリーズは、私もスーツ2着とパンツを作っていて、2着目、3着目と増やされる方が多く、蒸し暑い夏でもパンツはしっかりとしていて、シワは気にならず、麻特有のヒンヤリ感が快適で、ジャケットはちょっと重たく暑いですが冷房に効いた室内なら問題なくと、まだお持ちでない方には1着は試してほしい素材で、価格高騰が続いている近年では最安値の“お値打ち価格”にて提供していて、昨シーズンからは色も増やし、ヘビーウエイトの「タイロン」、少し粗目の「キルデア」シリーズ、少し軽いヘリンボーン織りの「グリン」、シャツ生地の「クインティン」シリーズと、更には今シーズン加わった軽量280gの「リスモア」シリーズも加わり、「アイリッシュリネン」コレクションが充実していますので、来春夏シーズンも引き続き一押し素材です。
下の写真の生地は、弊店“TENJINYAMA”の親会社(生地商)が2024年秋冬シーズンに取り扱う“Ermenegildo Zegna”社の「CASHCO CORDUROY」が到着しましたので、前々回に紹介させていただき好評で秋冬のオーダーも始まった「エスコリアル」に続き、秋冬シーズンの一押し生地として紹介させていただきます。
カシミヤと繊細なエジプト綿をブレンドし、カシミヤ、コットンのそれぞれの特徴を消すことなく、“ゼニア”ならではの最新の技術を駆使し融合させた素材で、通常のコーデュロイの硬さが全くなく、触ったタッチが抜群によく、少しだけ微起毛した表面感のラグジュアリーな雰囲気は、カジュアルさと品格を同時に感じられ、大人のカジュアルスタイルに最適な優れものの素材です。
春夏シーズンでも書いていますが、久しぶりに登場した“カシコ”で、弊店親会社(生地商)が独占的に展開することもあって、価格高騰の中でも“お値打ち価格”にてご提供させていただきますので、スーツはもちろん、ジャケットからスラックスまでアイテム問わず試してみてはいかがですか。
8月11日(日)より19日(月)まで“夏季休暇”でお休みを頂戴いたしますので、来週15日(木)のブログはお休みさせていただきます。
次回のブログは、気持ちと身体をリフレッシュさせて22日(木)より「2023年秋冬商品」をスタートさせていただきます。
<洋服のお直し&リフォームサービスのお知らせ>
2021年6月より弊店“TENJINYAMA”の3Fに工房を開設いたしましたので、技術と服飾のプロフェッショナルにお気軽にご相談ください。
<店舗のご案内>
店舗住所:〒140-0004 東京都品川区南品川 5-8-21
電話番号:03-6228-7321
FAX:03-5479-8077
メールアドレス:tenjinyama@kogaya.co.jp
HP:http://www.tenjinyama.jp/
定休日:日曜日・月曜日・祝日
営業時間:10:00~18:00
※密集を避けるため、ご予約制とさせていただきます。
ご来店の際は、前日までにご予約いただけると助かります。
8月11日(日)~19日(月、夏季休暇)、25日(日)、26日(月)、9月1日(日)、2日(月)、8日(日)、9日(月)、15日(日)、16日(月、祝)、22日(日)、23日(月、祝)、29日(日)、30日(月)はお休みさせていただきます。
※最寄駅は京急青物横丁より徒歩2分、JR大井町より徒歩10分です。
京急青物横丁駅からは、改札出て大井町方面の歩道橋を渡り、突き当りの左階段を降りて、20mで最初の曲がり角右折、突き当り左折、少し進み右手角に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着
JR大井町駅からは、横浜からは一番前、東京からは一番後ろの車両に乗り、東出口改札を出て左に20mほど進み、左折してすずらん通りを抜け、ゼームス坂を進み下りかけた、右手の高級マンションを越えたところ右折し遊歩道を進み階段を降りて、右手に坂を下って突き当り左折、突き当り左折で少し進んで赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着
※建物脇に駐車場もございます。
お車でのお越しは、横浜方面から第一京浜(国道15号線)の青物横丁交差点を越え、角のりそな銀行脇の道左折、突き当り左折、細い道を直進してまもなく右手に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着
東京方面から第一京浜(国道15号線)の品川駅を越え蒲田方面に進み、山手通りを越えて信号1個目の「南品川4丁目」の交差点を右折、道なりに進み信号2個目の「南品川5丁目西」で左折、すぐの細い道を右折、道なりに250mほど進んだ左手に赤レンガの建物“TENJINYAMA”到着