今回は、希少性の高い「エスコリアル」素材の「ガンクラブチェック」で作製したジャケットの紹介です。
“お彼岸”を越えて朝晩は秋の深まりを感じつつも、日中は25度を超え蒸し暑さも加わり汗ばむ陽気が続いていて、秋の装いへとすんなり移れずにいる私ですが、先週末には麻&メッシュ素材から「シャークスキン」&「スパンカシミア」に第1回目の衣替えをして、4が月ぶりにネクタイを締めての通勤をスタートさせたところです。
このジャケットは、弊店“TENJINYAMA”の親会社の服好きの方が、7月に紹介している「カシミアのアルスターコート」に続き今シーズンの2着目に選んだもので、希少性の高い「エスコリアル」素材の“お値打ちコレクション”をきっかけに、絶妙な配色の「ガンクラブチェック」に出会い思わず作製することになりました。
この「エスコリアルウール」は、昨年10月にも紹介していますが、中世の北アフリカモロッコ南部のアトラス山脈の丘陵地帯が原産地のミニチュアシープで、16世紀のスペイン・エスコリアル宮殿で飼育され、王侯のみが着用を許された貴重な生地で、その後絶滅の危機から奇跡のように復活を果たし、現在でも採取量が少なくカシミアの1%と言われ、英国エスコリアル協会が全ての原毛を管理していて、英国老舗ミルのみ生産が許されているなど、入手困難な希少性の高い素材で、カシミア並みに柔らかいのにハリとコシがあり、しかも皺になり難いのが特徴と言われているので、実用も含めて大人のムード漂う最高級素材ではないでしょうか。
モデルは、昨年から試はじめ一番のお気に入りとなった「SMJ」(ニューカラチェニ)を使い、シングル3ツ釦段返り、スラントチェンジポケットを付けてサイドベンツにしています。
今回のコーディネイトは、白いオックスフォードのボタンダウンシャツに、新着の“Petronius”社のプリントタイを締めて、ペーズリーのポケットチーフを華やかに飾り、サージのスラックスを合わせ、靴は“天神山オリジナル”で作製したスエード・ローファーで決まりですね。
このお値打ち価格の「エスコリアル」素材は、既存の生地ブックで見ているときは価格も高かったせいか気にならなかったのですが、出来上がりを見て絶妙な配色と素材感に惚れ込み、私自身作りたい気持ちが高まってきて、無くならないうちに生地予約をしようと思っているところですので、ご興味のある方はお早めにご連絡ください。
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